3代目日産リーフは驚異的進化!(前編) ボディスタイル激変 これまでとはコンセプトが異なるEV

公開 : 2026.02.09 10:00

昨年デビューを果たした3代目日産リーフに、スーパーカー超王こと山崎元裕が試乗します。激変したボディスタイルは、これまでとは異なるコンセプトを象徴するかのようです。前編ではモデル概要を解説します。

初代『ZE0型』デビューは2010年12月

日産自動車(以下日産)から、世界初となるCセグメントのグローバル量産BEVとして初代『リーフ』(ZE0型)が発売されたのは2010年12月のことだった。

24kWhの総電力量を持つ駆動用バッテリーと、最高出力で80kW(109ps)を発揮したエレクトリックモーターが搭載され、それによって満充電から200kmの走行可能距離を実現。このスペックこそがリーフが誕生した時に掲げられた数字である。

昨年フルモデルチェンジを受け、第3世代の『ZE2型』となった日産リーフ。
昨年フルモデルチェンジを受け、第3世代の『ZE2型』となった日産リーフ。    平井大介

初代リーフはデビュー後もさらに進化を続け、モーターの変更や様々な軽量化策に加えて、30kWh仕様のバッテリー搭載モデルも設定。走行可能距離は280kmにまで向上しより実用性が高まった初代リーフは、2017年10月まで販売された。

同年10月にはフルモデルチェンジによって第2世代の新型(ZE1型)がデビュー。こちらは110kW(150ps)の最高出力、40kWhというバッテリーの総電力量、400kmの走行可能距離を誇り、既に世界的にBEVの象徴として語られる存在だったリーフへの評価をさらに高めることになった。

さらに、2019年には62kWhのバッテリーを搭載し、最大で570kmもの走行を可能にした『リーフe+』を追加設定。同時に最高出力も160kW(218ps)に高まり、より魅力的になった走りにe+のカスタマーは大いに感動したに違いない。

エアロダイナミクスを究極の域に導く

そのリーフが昨年、再びフルモデルチェンジを受け、第3世代(ZE2型)へと生まれ変わった。いやそれはリーフというネーミングはそのままに、『これまでとはややコンセプトが異なるBEVが誕生した』と表現してもよいのかもしれない。

それを象徴するのは、新たにクロスオーバースタイルのデザインが採用されたボディだ。フロントグリルからボンネット、フロントウインドウ、ルーフ、そしてテールへとダイナミックに流れるアッパーラインは、優秀なエアロダイナミクスを一瞬で予感させてくれるほどに美しい。

3代目リーフは、新たにクロスオーバースタイルのデザインが採用された。
3代目リーフは、新たにクロスオーバースタイルのデザインが採用された。    平井大介

参考までにこの新型リーフのボディが達成したCd値(空気抵抗係数)は0.26。フラットなフルアンダーカバーや電動格納式ドアハンドルの採用、あるいは開口部を最小化したホイールのデザインなども、もちろんエアロダイナミクスを究極の域に導くための策にほかならない。

今回レポートするモデルは、新型リーフのトップグレードとなる『B7G』。調光パノラミックガラスルーフや、最新のプロパイロット2.0などがオプション装備されていた試乗車のボディサイズは、全長×全幅×全高で4360×1810×1565mmとなるが、この数字から想像していた以上に、実際に見る新型リーフのボリューム感は大きい。

とはいえ全長は先代モデルに対して120mm短く、加えて前後のオーバーハングも切り詰められたデザインであるから、その取り回しに問題を感じる場面は少ないだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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