VW ID.3やプジョーe-308がライバル 新型EV『ヒョンデ・アイオニック3』など1年半で5車種投入 欧州戦略強化
公開 : 2026.02.09 07:25
ヒョンデは今後18か月で欧州市場に5つの新型車を投入予定です。先鋒は『アイオニック3』で、VW ID.3やプジョーe-308のライバルとなります。マルチパワートレイン戦略を推進し、ハイブリッドにも力を入れます。
電動車ラインナップを大幅強化
ヒョンデは今後1年半で、欧州向けに5つの新型電動モデルを投入する。その先陣を切るのが4月に登場するハッチバック『アイオニック3』で、続いてBセグメントとCセグメントの小型車が発売される予定だ。
新型アイオニック3は、4月にイタリアで開幕するミラノデザインウィークで一般公開される。フォルクスワーゲンID.3やプジョーe-308などのライバルとなるだろう。

昨年9月のミュンヘン・モーターショーで公開されたコンセプトカー『コンセプト・スリー』の量産バージョンで、400VのE-GMPプラットフォームをベースとし、最大約630kmの航続距離を実現する見込みだ。
小型の『インスター』と『アイオニック5』の中間に位置づけられ、英国価格は約3万5000ポンド(約745万円)からと予想されている。今夏末からトルコのイズミット工場で生産開始予定である。
AUTOCARが取材で得た情報によれば、アイオニック3のボディサイズは既存のガソリン車『i20』と同等ながら、ワンクラス上の『i30』並みの室内空間を確保しているようだ。これはEV専用プラットフォームの利点だ。
ヒョンデは、アイオニック3の追加により「欧州市場で最も充実したEVラインナップの1つ」になると述べた。実際、インスターから9人乗りミニバン『スターリア』のEV版まで、計7車種の純EVモデルを販売することになる。
前述の通り、アイオニック3を皮切りとして2027年半ばまでに5つの新型電動モデルが投入される予定で、これには小型BセグメントとCセグメント向けの2車種も含まれる。ヒョンデは現在、Bセグメントにi20と『バイヨン』、Cセグメントにi30と『コナ』を投入している。
詳細は未発表だが、アイオニック3の派生モデルとしてSUV仕様が登場する可能性もある。
マルチパワートレイン戦略推進
ヒョンデはまた、i30の大幅改良モデルも開発中であり、Cセグメントにおけるハイブリッド車として販売を継続する見込みだ。さらに、欧州におけるヒョンデのベストセラーであるCセグメントSUV『ツーソン』も、来年フルモデルチェンジが予定されている。i20もまもなく改良予定だ。
ヒョンデの計画では、これらはすべてハイブリッド車のみの構成となり、今年末までに全ラインナップを何らかの形で電動化する。

同社の欧州部門CEO、ザビエル・マルティネ氏はAUTOCARの取材に対して、「今後数年間はハイブリッド車とEVに注力します」と語った。
マルティネ氏によると、欧州におけるEV需要の変動により、ヒョンデは市場シェアを維持するためにマルチパワートレイン戦略を推進することになったという。
「電動化が今話題となっていますが、どのパターンの電動化を、どの程度の速さで進めるのかが大きな問題です」と同氏は述べた。
「市場がEVへ移行する速さや、どの市場がEVへ移行するかは当社にはコントロールできません。そのため、ハイブリッドとEVの両方で強固な体制を築こうとしているのです」
同氏は、ヒョンデ・グループとその関連会社が、ロボット工学、ソフトウェア、建設、エレクトロニクス、エンジニアリングなど、幅広い産業にまたがって事業を展開していることが自動車製造部門に垂直統合の優位性をもたらしており、それにより意思決定を迅速に行い、グローバル市場の変化に効率的に対応できると述べた。
「機動力が重要な鍵となります。地政学的な不確実性があり、規制も変化しているため、この機動力を備えている必要があります」












