【大問題に】高級車カーシェア投資の顛末 ギュウギュウ1000坪の駐車場、もぬけの殻に

公開 : 2021.09.01 11:55  更新 : 2022.03.25 18:49

ずさんな運営 極めて重大な問題

今年5月10日付で公開されている「第1回債権者集会報告書」によると、投資被害者の数は約700名、シェア車両は700台以上とされている。(管財人の調査でも正確な台数は不明。いかにずさんな運営だったかが分かる)

この中には「中古車販売店にてローンを組んで銀行等から融資を受けたが、実際にはクルマが納車されない」いわゆる「未納車」も含まれる。

現在の昭和カートン。すし詰め状態ではなく、安全に出入りできるようゆったりとした間隔の駐車スペースとなっていた。
現在の昭和カートン。すし詰め状態ではなく、安全に出入りできるようゆったりとした間隔の駐車スペースとなっていた。    加藤博人

また、月契約シェアにおいて実際にクルマを使っていたのは多くが、いわゆる「反社」の人間であった。

スカイカーシェアでは、反社の利用を固く禁じていたはずだが?

現在もクルマが投資者に返却されず、反社が使い続けている例もある。

反社が使うクルマのために、ローンも保険も車検代さえも投資者が支払っているというから、極めて重大な問題である。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

おすすめ記事

 

自動車ニュースの人気画像