コンバーチブルでも「見事な本物」 ポルシェ911 GT3 S/C(2) ダイナミックな能力そのまま 運転の喜びに一切の影なし
公開 : 2026.08.06 18:10
世界屈指のドライバーズカー、ポルシェ911 GT3にコンバーチブルのS/C登場。75kgの軽量化で車重はクーペへ接近し、ダイナミックな能力は変わらず、音響体験の魅力は強化されました。UK編集部が試乗します。
もくじ
ー2027年11月まで台数制限なしで提供予定
ーピタリと速度と回転数が決まった時の満足感
ーダイナミックな能力変わらず走りの魅力を強化
ーオープントップの見事に本物なGT3
ー番外編:911 GT3 S/Cの細かな違い
ーポルシェ911 GT3 S/C(英国仕様)のスペック
2027年11月まで台数制限なしで提供予定
ポルシェ911 GT3 S/Cのサスペンションは、GT3 ツーリングのまま。特性を合わせたのではなく、まったく同じアイテムらしい。「開発時には、これが重要な課題になると考えていました」。技術者のアンドレアス・プレウニンガー氏が認める。
「しかし、実際は手を加える必要がありませんでした。奇跡ではありません。通常のGT3 ツーリングと、車重は変わりませんからね」。ソフトウエア的な変更も検討されたが、操縦性へ影響が出るため、すべて従来通りに帰着したそうだ。

お値段は、英国では20万6245ポンド(約4331万円)と高額だが、911 GT3のクーペに同等のオプションを追加すると、ほぼ横並びになる。専用の加飾オプションとして、2万4110ポンド(約506万円)のストリートスタイル・パッケージが設定される。
生産数に、限定はない。2027年11月に施行予定の排気ガス規制、ユーロ7に合致せず、それ以降は注文できなくなるが、GT3の派生仕様としてモデルリストに載るという。
ピタリと速度と回転数が決まった時の満足感
果たして、911 GT3 S/Cの公道での印象は素晴らしい。オープンボディのGT3なのだから、当然かもしれないが。
4ウェイ・スポーツシートは背もたれの角度が起き気味で、自然とドライバーは運転へ集中することになる。目前には、真円のステアリングホイールと、タコメーターが中心の大きなメーター用モニター。お望みなら、9000rpmを12時の位置に描くこともできる。

キーフォブのようなレバーをひねって、エンジンは始動する。これは、仮にシリアスな状況でエンストしても直感的に再始動できるという、同社GT部門による判断だ。
ペダルの感触は、極めてポジティブ。シフトレバーはストロークが短く、気持ち良くゲートを選べる。自然吸気の6気筒エンジンは反応が鋭く、ぎこちないシフトダウンになることもあるが、ピタリと速度と回転数が決まった時の満足感は、例えようがない。
ダイナミックな能力変わらず走りの魅力を強化
ソフトトップ化による音響体験で、911 GT3の走りの魅力は強化されている。サウンドが反響するトンネルでの興奮や、森林の中での爽快感は、クーペの比ではない。ウインドディフレクターが備わり、キャビンへ吹き込む乱気流も殆どない。
GT3たらしめるダイナミックな能力は、そのまま。ステアリングは精緻で鋭敏に反応し、ボディの動きに無駄は微塵もない。ダンパーは2段階に調整できるが、ソフトなスポーツ・モードが公道に向いている。挙動は以心伝心といえ、一体感は深い。

筆者がクーペのGT3へ試乗したのは数か月前だが、微細な違いは存在するかもしれない。同等に敏捷だが、重量バランスは若干リアへ移動している。岩のような剛性感や、指先で感じるステアリングの精緻さで、差があるように感じた。
画像 運転の喜びに一切の影なし ポルシェ911 GT3 S/C GT3とGT3 RS S/TにGTS カブリオレも 全136枚











































































































































