【モンデオ級の主力車種】フォード・クーガ 2.0エコブルーMHEVへ試乗 光るシャシー性能

公開 : 2021.10.12 08:25

クーガを輝かせる高速域でのシャシー

フォード車らしく、クーガを輝かせているのは高速域でのステアリングやサスペンションの動き。確かに路面の凹凸の処理などでは、一部のライバルモデルより硬い。スポーツサスペンションを装備していたことも理由の1つだ。しかし、姿勢制御は良好。

大きなうねりでサスペンションのバンプストップに当たったり、タイヤが跳ねるような仕草を見せることはない。動力性能的にはもう少しを求めたいものの、想像以上に運転を楽しめる。

フォード・クーガ 2.0エコブルーMHEV STライン Xエディション(英国仕様)
フォード・クーガ 2.0エコブルーMHEV STライン Xエディション(英国仕様)

ボディロールの制御も上々。ステアリングの操舵感はリニアで、人工的な手応えも感じられない。とても好感触だ。

マイルドHVの能力も含めて、クーガの2.0エコブルーMHEVは、このカテゴリーを牽引できるほどの内容ではないだろう。しかし、少しでも燃費を向上させたい向きには、悪くないチョイスになってくる。

買い替えを促すほどではないにしろ、平均的なファミリークロスオーバーとして使い勝手は充分に優れる。このカテゴリーでは、上位の選択肢にランクインできることは間違いないといえる。

フォード・クーガ 2.0エコブルーMHEV STライン Xエディション(英国仕様)のスペック

英国価格:3万3505ポンド(509万円)
全長:4614mm
全幅:1883mm
全高:1666mm
最高速度:194km/h
0-100km/h加速:9.6秒
燃費:19.6km/L
CO2排出量:133g/km
車両重量:1680kg
パワートレイン:直列4気筒1995ccターボチャージャー+ISG
使用燃料:軽油
最高出力:150ps(システム総合)
最大トルク:37.6kg-m(システム総合)
ギアボックス:6速マニュアル

記事に関わった人々

  • 執筆

    ピアス・ワード

    Piers Ward

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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