2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のスポーツカー 10選 速さと楽しさを追求したクルマ

公開 : 2025.06.08 18:25

デザイン、使い勝手の良さ、走行性能など、さまざまな観点からAUTOCAR英国編集部イチオシの「スポーツカー」を10台紹介します。手頃に楽しめる軽量モデルから、ハイパフォーマンスモデルまで選択肢は豊富です。

ドライビングの魅力が詰まった最新モデル

走行性能、ハンドリング、実用性、デザイン、コストパフォーマンスなど、さまざまな観点からAUTOCAR英国編集部が選ぶ最高のスポーツカーを10台紹介する。

スポーツカーは、自動車愛好家にとって最も魅力的なクルマの1つだ。

現在販売されているものの中から、特に優れたスポーツカーを10台厳選する。
現在販売されているものの中から、特に優れたスポーツカーを10台厳選する。

スポーツカーというジャンルは、モータースポーツのスピードと興奮を一般のドライバーにも味わってもらうために開発され、その歴史は自動車自体とほぼ同じくらい長いものだ。

現代では成熟が進み、性能や使い勝手の良さも高まり、毎日運転することができる。素晴らしいことに、自動車業界が徐々にEVへの移行を進めているにもかかわらず、依然として数多くのスポーツカーが販売され、その人気は衰えを知らない。

今も昔も変わらず、大出力、軽量設計、高回転の内燃エンジン、そして卓越したドライビング・ダイナミクスを特徴としている。

BMWポルシェメルセデス・ベンツアルピーヌなど、いくつかの自動車メーカーはスポーツカーの世界に多額の投資を続け、その専門知識を生かして、非常に高性能なモデルを生産している。

しかし、真に最高のスポーツカーはどれだろうか? 今回は、力強い加速と爽快なハンドリングを備え、公道でもサーキットでもその性能を発揮する、AUTOCAR英国編集部の厳選したモデルを紹介する。

現在英国で販売されているスポーツカーの中で最高の1台は、アルピーヌA110だとAUTOCARは考えているが、その理由は本文を読んで確かめてほしい。その他のモデルについても解説している。

(翻訳者注:各モデルの装備や価格は英国仕様に準じます。トヨタGR86など、英国市場から撤退、販売終了したモデルについては取り上げていません。)

1. アルピーヌA110

デザイン:9点 インテリア:7点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:10点 コスト:9点
長所:素晴らしい軽量設計 使いやすさと快適性を維持 サスペンションの改良後も乗り心地が損なわれていない
短所:エンジンは価格に見合った性能ではない シャシーのアップグレードにより、ハンドリングの魅力が多少失われた 後方視界が悪い
最大の特徴:ハンドリング

個性的なターボエンジンや、非常に魅力的なハンドリングなど、アルピーヌA110はまさに「楽しさ」の塊だ。

1. アルピーヌA110
1. アルピーヌA110

「A110は、速く、機敏で、情熱的、そして究極的には誰もが楽しめるクルマだ。5つ星を付けるにふさわしいクルマである」
――リチャード・レーン、ロードテスト副編集長(AUTOCAR英国編集部)

紙面上では、A110は理想的なオールラウンド・スポーツカーの特徴をすべて備えている。軽量アルミニウムボディ、ミドシップエンジン、ダブルウィッシュボーン式サスペンションなど、スーパーカーでしか見られないような仕様となっている。

2017年に最高出力252psのエンジンを搭載して登場し、その後、292psのエンジンと大型のブレーキ、硬めのサスペンションを装備したA110 Sが発売された。続いて、レジェンドGTなど複数の特別仕様車が発売され、現在はハードコアなA110 Rウルティムがラインナップの頂点に君臨している。

しかし、AUTOCARの一番のおすすめは標準仕様のA110だ。ドライバーの操作感に徹底的にこだわった設計で、優れたグリップ、ボディコントロール、そして抜群の安定感を備えている。

価格も比較的手頃で、エントリーモデルは5万5000ポンド(約1060万円)未満と、コストパフォーマンスに優れている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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