ランボルギーニ・カウンタックでキャノンボールを再現 英国のA66号線を西へ 前編

公開 : 2022.07.09 09:45

ドラマチックなエンジンルームの眺め

少なくとも筆者は、新しいカウンタックに対する印象はポジティブだ。キャノンボールのように、感じ方は人それぞれだと思う。

ランボルギーニガヤルドをベースとした、軽量な20台限定のセストエレメントで、ウラカンを予告した。マサチューセッツ工科大学と共同開発したコンデンサー、スーパーキャパシタを搭載する、テルツォ・ミッレニオというコンセプトカーも生み出した。

ランボルギーニ・カウンタック(欧州仕様)
ランボルギーニ・カウンタック(欧州仕様)

そのスーパーキャパシタを搭載したブランド初のハイブリッド・スーパーカーとして、シアンFKP 37をリリースしている。そして、復活したカウンタックのベースにあるのは、アヴェンタドールとシアンFKP 37だ。

780psの6.5L V型12気筒エンジンと、トランスミッションに内蔵される電圧48Vで稼働するモーター、スーパーコンデンサーが組み合されている。実のところ、なかなかのイノベーションだといっていい。

スタイリングは、フロントからリアへ弧を描く大胆なラインに、ドラマチックさや純粋さを感じずにはいられない。アヴェンタドールをベースに、初代カウンタックへ似せただけのモデルには、まったく見えない。

エンジンリッドを開くと、ゴールドのエアボックスを王冠のように載せた、素晴らしいV12ユニットが姿を表した。手前側のプレートには、点火順序が記されている。

エンジンルームの眺めで、これほどドラマチックなモデルはそう多く存在しない。後方では、横倒しのコイルオーバー・サスペンションが輝いている。デザイン評論家の意見を、筆者は気に掛けないことにした。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    英国編集部エディター・アト・ラージ
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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