奥山清行さんの新ショールーム「KEN OKUYAMA Brand Center」 東京都渋谷区に誕生

公開 : 2022.12.08 20:45

東京都・渋谷区からニュースです。ケン・オクヤマさんのブランドを体感できる新拠点がオープン。「KEN OKUYAMA Brand Center」に潜入してみました。

ケン・オクヤマ・ブランド・センターとは

世界的なカーデザイナー/工業デザイナーとして活躍しているケン・オクヤマこと奥山清行氏が、渋谷区にある東京スタジオの真横に「KEN OKUYAMA Brand Center」を建設。

本格稼働に先立ち、関係者限定の内覧会を11月に実施した。

新拠点「KEN OKUYAMA Brand Center(東京都渋谷区神宮前2-27-13)」を案内してくれた奥山清行さん。
新拠点「KEN OKUYAMA Brand Center(東京都渋谷区神宮前2-27-13)」を案内してくれた奥山清行さん。    高桑秀典

東京スタジオに隣接するかたちで設けられた新しいショールームは地上3階建、総床面積が250.86平方メートルという規模で、ワンオフカー、オリジナルプロダクツ、眼鏡の販売、家具のショールーム、デザインセミナーを開催するスペースとして展開していくという。

KEN OKUYAMA DESIGN代表の奥山氏といえば、ゼネラルモーターズのチーフデザイナー、ポルシェのシニアデザイナー、ピニンファリーナのデザインディレクターを歴任し、マセラティクアトロポルテや2002年にわずか399台しか生産されなかった特別限定モデルのエンツォ・フェラーリなどを担当したことで有名だ。

そして、アートセンターカレッジオブデザインの工業デザイン学部長も務め、ドゥカティなどのオートバイをはじめ、鉄道、船舶、建築、ロボット、テーマパークなどをデザインしてきたことでも知られている。

近年では、新幹線をはじめとする鉄道やヤンマーのトラクターのデザインも手がけたので、それらが注目された際に奥山氏の名を見たり聞いたりした乗り物好きが多いはずだ。

記者おすすめのアイテムは?

2007年からKEN OKUYAMA DESIGNの代表として、山形、東京、ロサンゼルスを拠点とし、デザインコンサルティングの他、自身のブランドでワンオフカー、インテリアプロダクト、眼鏡の開発から販売までを行っており、新しく設けられた「KEN OKUYAMA Brand Center」では、奥山氏の幅広い活動内容の一環に触れられるようになっている。

内覧会の当日はkode57およびkode9 SPYDERというワンオフカーが展示され、その造形美でクルマ好きの心を奪ったが、既述したように奥山氏の活動範囲は人々の暮らしを支えるモノ全般にまで拡がっており、コンテンポラリーデザインと伝統の職人技が融合した陶磁器、鉄器、銅器をはじめ、家具、インテリア雑貨、オリジナルグッズといった多彩なアイテムのディテールも本センターではチェックすることができた(カトラリーもラインナップ)。

内覧会の当日は、kode57、さらにkode9 SPYDERが来客を迎えた。
内覧会の当日は、kode57、さらにkode9 SPYDERが来客を迎えた。    高桑秀典

実車のワンオフカーは高価なので、おいそれとは購入できないが、奥山氏が描いたオリジナルスケッチのポスターやポストカード、はたまたkode7やkode9を題材としたミニチュアカーであれば気軽に購入できるので、熱心なケン・オクヤマ・ファンは新しいショールームが本格稼働するタイミングで訪問してみるといいだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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