ダイナミック性能とサステイナブル素材が同居する

ダイナミック性能の向上

エレクトロニック・オールホイール・ステアリングはSUVとして高い評価を得ているベンテイガEWBに初めて導入された。電子制御式オールホイール・ステアリングは、高速走行時の信頼性と低速走行時の利便性を妥協することなく両立させ、2つの大きなメリットをもたらすとベントレーは語る。現在この機能はすべてのベンテイガ・モデルに搭載され、Sとアズールには標準装備、それ以外のモデルにはオプション設定となる。高速道路での高速走行時には、ドライバーから前輪への直接的なステアリング入力に連動して、システムが後輪の進行方向を微調整することにより、高速走行時の安定性が向上し、追い越しや車線変更がより確実になるとともに、急カーブを走行する際のハンドリングが改善される。

低速域では、オール・ホイール・ステアリングはホイールベースを「短く」する効果があり、回転半径を小さくし、狭い市街地での俊敏性を高め、駐車を著しく容易にする。これは後輪を前輪とは逆方向に操舵することで達成され、後輪が曲がる最大角度は、車の中心線に対して±4.8°で、時速約60キロで低速と高速の操作が切り替わる。これにより回転半径が約7%（1メートル）小さくなるという。

贅沢なサステイナブル素材

アズールとAモデルに標準装備される新しいディープパイルオーバーマットは、これまで以上にラグジュアリーという。100％ピュアウールを使用したディープパイルのウィルトンカーペットは、ベルベットのような極上の肌触りである。特別に選別されたウールは、その清潔さと色の純度の高さから使用され、使用前に品質基準を満たすかどうかテストされる。カラーは綛染め（かせぞめ）という方法で染められており、染料の品質管理がしやすく、必要に応じて色合わせが可能である。製造工程では漂白剤を使用しないため、純粋なウールから美しい品質のカーペットが仕上がり、ディープパイル・オーバーマットは、標準仕様以外のモデルにもオプションで選択可能だ。

全モデルの標準キャビン・カーペットも、よりサステイナブルとなった。新しいキャビン・カーペットは100％リサイクル・ナイロン製となり、従来は100％バージン・ナイロン製だったカーペットの快適性と肌触りはそのままに、より持続可能なものに置き換えられたと発表された。

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