マクラーレン 軽量化と出力向上を実現 新型GTS、使い勝手も改善

公開 : 2023.12.19 18:45

・マクラーレンが新型スーパーカー「GTS」を発表。現行GTの後継に。
・フロントリフトアップなど細かい点での使い勝手が向上。
・車体は10kg軽量化、最高出力は635psへ…。

クラストップの出力重量比を実現

英国の自動車メーカーであるマクラーレンは、新型スーパーカーのGTSを発表した。現行型のGTの後継車であり、パフォーマンス向上により新たな車名を採用している。

価格は未発表だが、現行GTの16万7560ポンド(約3000万円)より若干高くなると予想されている。

マクラーレンGTS
マクラーレンGTS    マクラーレン

主な変更点の1つにフロントリフトアップ機能の改良が挙げられる。フロントエンドを最大20mm引き上げ、130mmというセダン並みの最低地上高を確保できるシステムだが、完全に上下させるのにかかる時間はGTの約半分の4.0秒とされる。

GTの特徴であった油圧パワーステアリングは、GTS専用のセットアップが施され、クラストップレベルのフィーリングを実現すると謳われている。従来通り、低速域ではアシスト力が強まり、ステアリング操作を助ける。

4.0L V8ツインターボの出力は15ps向上し、最高出力635ps/7500rpmを発生する。最大トルクは64.3kg-m/5500-6500rpmで変わらない。一方で車両重量はGTより10kg軽く、1520kgとなった。

その結果、マクラーレンは1トンあたり418psというクラス最高のパワーウェイトレシオを実現したと述べている。参考までに、ベントレー・コンチネンタルGT V8は1トンあたり257ps、ポルシェ911ターボSは400psである。

GTSの0-100km/h加速は3.2秒と、GTより0.1秒短縮された。

インテリアはほぼ従来通り。トリムや素材の組み合わせは新しいが、インフォテインメントにはGTと同じ7.0インチのタッチスクリーンが採用されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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