メルセデスAMG C 63 S Eパフォーマンスにステーションワゴン システム出力680psで4マティック+

公開 : 2023.12.27 11:45  更新 : 2024.02.06 22:35

回生ブレーキとAMGダイナミックセレクト

回生ブレーキの強さは4段階選択式

回生ブレーキは、アクセルから足を離す、すなわちブレーキペダルを踏まない空走状態でスタートする。このときバッテリーが充電されることで大きな制動力が発生し車両は減速できるので、摩擦ブレーキによるブレーキパッドの摩耗が軽減される。また、回生ブレーキの強さや交通状況によっては、摩擦ブレーキをまったく使わずに制動できる場合もあり、回生ブレーキの強さは4段階にAMGドライブコントロールスイッチで切り替えが可能だ。

AMGダイナミックセレクト

AMGダイナミックセレクトには「エレクトリック」/「コンフォート」/「バッテリーホールド」/「スポーツ」/「スポーツ+」/「レース」/「スリップリー」/「インディヴィジュアル」の8つのモードがあり、新しい駆動技術に合わせて精密な設定が施されているため、車両特性を効率重視からダイナミックなものまで広い範囲にわたって変化させることが可能。ドライブモードによって、駆動システムとトランスミッションのレスポンス/ステアリング特性/サスペンションの減衰特性/サウンドなど、主要なパラメーターが変更され、モードの選択は、メディアディスプレイのスイッチまたはAMGドライブコントロールスイッチで行う。

メルセデスAMG C 63 S Eパフォーマンス・ステーションワゴン
メルセデスAMG C 63 S Eパフォーマンス・ステーションワゴン

純粋なエンジン単体と駆動系の詳細は?

エレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーを搭載したAMG 2Lターボエンジン

直列4気筒エンジンとして初めて「ワンマン・ワンエンジン」の主義に従い熟練のマイスターが手作業で丹念に組み上げる「M139」を搭載している。エンジン単体で最高出力476ps/最大トルク55.57kg-mを発生する。このM139にはエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーを採用し、F1由来の技術で、メルセデスAMGペトロナスF1チームがF1において長年採用し、実績を上げているシステムを直接のベースとするものだという。

その他にも四輪駆動システム「AMG4マティック+」や、9速トランスミッションの「AMGスピードシフトMCT」を採用し、シフトダウン時の自動ブリッピング機能やレーススタート機能によってダイナミックな走りも愉しむことができる。

メルセデスAMG C 63 S Eパフォーマンス・ステーションワゴン
メルセデスAMG C 63 S Eパフォーマンス・ステーションワゴン

操縦性に関して言えば、後輪操舵システムである「リア・アクスルステアリング」を標準装備し、アダプティブダンピングシステムを備えた「AMGライド・コントロール・サスペンション」の相乗効果によりスポーティなドライビングダイナミクスと高レベルの快適性を兼ね備えたという。

エグゾースト面は排気管内に可変エグゾーストフラップを備えた「AMGエグゾーストシステム」を装備し、AMGダイナミック・セレクトのモードに応じてサウンドを変化させることが可能となった。また車内で、よりエモーショナルなサウンド体験を味わえる「AMGリアルパフォーマンスサウンド」を標準装備。状況に応じて周辺環境に対する静粛性も求められる現代のスポーツカーならではの先進的な装備であり、エグゾーストシステムに備わるセンサーによって実際の排気音を拾い、それに応じたサウンドを車内のスピーカーから再生することで、車外の音を抑えながら官能的なドライビングを楽しむことができると述べる。静粛性/快適性重視の「バランス」とエモーショナルな「パワフル」の2つのモードが備わり、モードに応じて変化するが、AMGドライブコントロールスイッチやメディアディスプレイでモードを直接変更することもできるという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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