クルマ漬けの毎日から

2017.06.18

(生きている間に)正確に理解したい、「スプリング」と「ダンパーレート」の関係

 

「もっとダンピングが必要」 ホントに必要?

生きている間に、スプリング/ダンパーレートと “実際の” 乗り心地の関係を正確に理解したいと思うようになった。というのも、このことを私はまったくわかっていないからだ。スプリング/ダンパーレートと “実際の” 乗り心地の最高の関係は、コンピュータによって実現できるものではないのだろう。もしそれが可能なら、今日のクルマの乗り心地はもっと高い水準に達しているはずだ。

数年前に所有していたロータス・エリーゼには、マルチマティックが設定した極めて特別なスプリング/ダンパーが装備されていた(マルチマティック社は現行フォードGTの製造で大きな役割を担っている)。

 
エリーゼのサスペンションは硬く、ホイールが上下することはほとんどない。乗り心地は路面が変化しても揺れが少なく、完璧にコントロールされていた。そして今日、私はルノーのクリオRSトロフィを運転していた。その大部分(ステアリング、加速、グリップ、ギヤチェンジ)は素晴らしいが、どうやらイギリスの道路とは相性がよくないらしく、ほとんどの道で上下に小さな振動を起こし、乗り心地はあまり快適ではない。

今、話しているのは “硬さ” ではなく(硬いのは好きだ)、バウンシングのことなのだが、これはあまりコントロールできない挙動だ。だが、サーキットでは、クリオRSトロフィの乗り心地は素晴らしい。よく自動車ジャーナリストは、 “このクルマにはもっとダンピングが必要だ” などと書いているが、実際の経験からすると、この表現は簡潔になりすぎていると思う。この難問を解くカギがほしい。いったいどこからスタートしたらいいのだろう。だれか教えてくれないだろうか?

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)
 
 

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