社会人1年目、ポルシェを買う。

2018.05.20

第63話:社会人2年目で空冷ポルシェを買ったツワモノあらわる。

そして夜がふけるまで

うしろのほうから、
エンジンが仕事をしている音が
生々しく聞こえてくる。
と思った矢先にHくんも
「なんていうか生々しいですよね」といった。
「いままで乗った、どんな乗りものよりも
 『機械感』っていうんですか。
 そんなかんじがします」とも。

Hくんはクルマを降りたあと
「26歳でこのクルマを買えたことを
 ほんとうに幸せに思えます。
 いい人生だったなぁって思うんです」
と、しみじみと真面目な表情でいった。

あまりにしみじみと言うもんだから、
なんだかツッコむことさえ悪い気がした。

結局僕たちの話しは尽きず、
場所を変えて、それからラーメンも食べて
また場所を変えた。
 
 
お金関係なしにほしいクルマは?
(HくんはカレラGTといった
 ぼくは930だといった)

もしも
3台クルマが買えるならどれにする?

Suchmosの新譜聴いた?

新車でポルシェを買えるなら何色にする?
(Hくんも僕も「クレヨン」で一致した)

取りとめもない話ばかりだけど
気がついたら夜が更けていた。

※今回も最後までご覧になってくださり、
 ありがとうございます。

 Hくんのポルシェの経験はもちろんのこと、
 ヒストリックカーラリーの参戦や
 吉田 匠さんのポルシェ356、それに
 笹本編集長の356、それから930に乗って
 いま、空冷ポルシェへの熱が高まっています。

 たとえば、いま、
 空冷ポルシェを買ったとしたら……。

 そんなことを考えるたびに
 シャカイチ号と離れたくない気持ちが強まる。

 両方もつことはできないだろうか?

 さすがにそれは、相当むずかしいだろう。
 二兎追うものは……、という言葉もある。

 仮にシャカイチを誰かに
 お譲りするとしたら……。
 そこまで考えてしまっている。

 考えたくはないけれど
 値段とかはどうだっていいから、
 大切に持ち続けてくれるひとがいいなぁ。

 そんなことをぐるぐると。

 
 

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