コラム&エッセイ

2018.10.14

社会人1年目、ポルシェを買う。

第78話:ポルシェ356ホリディ2018 in 甲府に参加して。

カイエンとKEN ITOさんのお話

で、なぜカイエンなのかということも
そろそろお話してこの回を終わりたい。

ふたつの理由のうちは、僕自身の個人的な興味。

「第64話:パナメーラに乗った日のこと。」で
大きな最新のポルシェでも「ちゃんとポルシェ」だ
ということに心から感心した。それでカイエンは?
と思ったのだった。

お借りしたのは、いわゆる「素」のカイエン。
基本価格は976万円で、走りにまつわる部分では
20インチのカイエン・スポーツホイール:35万円
スポーツクロノ・パッケージ:20万円
パワーステアリング・プラス:52万円がつく程度。
(もっと激しく色々とついているのもありますね)

甲府への行き帰りのほか、ぐずぐずの渋滞や大雨、
ぼこぼこの一般道も走るチャンスがあった。
アクセルをじわりと踏めばそのとおりに反応する。
ハンドルを切れば、クルマが小さくなったのでは
と思ってしまうほど、すんなりと曲がってみせる。

その前にイギリスのSUVに乗ることができた。
あちらは、ぶわりと船のように前にすすむし、
だからこそ乗っていて安らかな気分になれるけれど
一方カイエンはいつだってピタリと纏う印象だ。
カタイと思ったことは一瞬たりともなかったけど、
すべてのじわりとした所作にどこかコシもある。
昇仙峡のタイトなコーナーでも、
どんどん鼻が中に入っていく。
軽々と356が山を駆け上がることも驚きだけど、
カイエンも難なくついていけた。

たとえば元来のポルシェ好きのひとって、
そもそもカイエンが視野に入らなかったりする。
でもそういうひとこそポルシェの「動き」を
体感的に理解しているに違いないわけで
納得できるのではないかなぁと思った。

もちろんそうでないひとも、
(そうでないひとがきっと多いはずだ)
ざくざくと切れ味のよい包丁で
片っ端から物を切っていくような快感が
すぐにやみつきになるに違いない。

※今回も最後までご覧になってくださり、
 ありがとうございます。

 もうひとつの理由は、KEN ITOさんという、
 「ポルシェ356レジストリー」のベテランを
 山梨から都内までお送りするという
 大役を仰せつかったからである。

 全世界に7000人のメンバーを抱える
 アメリカを拠点とする356のクラブで、
 (インスタ、見ごたえありますよー!)
 KENさんはLAに暮らし、所属は42年目。

 ポルシェを愛する理由は
 ・優れたエンジニアリング
 ・それを長く高水準で維持していること
 ・そして自分にとって速すぎること(笑)
 とのことでした。

 2020年の長崎で行われる356ホリディでも
 またお会いできれば最高だな!

 そして、356も良いなぁと思っているわたし。

 今後とも、inquiry@autocar-japan.com まで、
 皆さまの声をお聞かせください。
 もちろん、なんでもないメールだって
 お待ちしております。

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AUTOCAR JAPAN 編集部 上野太朗

1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測という、いわばエリート・コース(?)を歩む。学生時代はフィアット・バルケッタ→ボルボ940エステート→アルファ・ロメオ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ・ロメオ156(V6)→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かした。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 
 

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