クルマ漬けの毎日から

2022.01.08

ロータスの1号車、ロータスMk1が製造されたのは1948年のことです。そのロータスの誕生に直接関わった、ヘイゼル・チャップマンさんが2021年12月に亡くなりました。94歳でした。

【クロプリー編集長コラム】追悼、ロータスの共同創業者 ヘイゼル・チャップマンさん

もくじ

ロータス設立の立役者

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

ロータス設立の立役者

ロータス創業者のコーリン・チャップマンの妻、ヘイゼル・チャップマン(1927-2021)が亡くなった。

ロータスの創業当初にヘイゼルが大きく貢献したことに、いまスポットライトがあたっている。というのも、ヘイゼルが出資した25ポンドを元手に、ロータスという会社が設立されたからだ。

だが、それだけではない。

ロンドン北部出身のヘイゼル・ウィリアムズは、1944年に当時16歳のコーリンとダンスパーティで出会う。

ヘイゼルはロータスのビジネスを成長させるために、実業家としてもロータスに貢献した。

また、コーリン・チャップマンが短期間イギリス空軍に所属していた時、ヘイゼルは自らの手で、ロータスMk1とMk2の製造にも関わっていた。

ロータスの歴代マシンの前で、あの有名なポーズを真似るヘイゼル。

ロータスのマネージング・ディレクターのマット・ウィンドルは、次のように哀悼の意を表している。

「ヘイゼル・チャップマンがいなければ、ロータスは存在しなかっただろう」

ロータス創業者のコーリン・チャップマンの妻であり、また彼女自身も創業者であった、ヘイゼル・チャップマンのご冥福をお祈りします。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。

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