ロータス改良新型『エミーラ』発表 足回りとギア強化で乗り心地改善、新オプションも追加

公開 : 2025.06.06 18:45

ロータスはスポーツカー『エミーラ』のマイナーチェンジを発表。『V6 SE』という上位グレードを追加したほか、スポーティな印象を強めるデザインオプション『レーシングライン』を設定。約1550万円から注文受付中だ。

なめらかな変速を実現

ロータスは、『エミーラ』の改良新型を発表した。ドライビングの楽しさと快適性のレベルをより一層高めたほか、グレード構成やオプションも変更した。

トヨタ製のスーパーチャージャー付き3.5L V6エンジンを搭載する上位グレード『エミーラV6 SE』は、ダンパーの調整とアライメント設定の変更により、乗り心地とハンドリングが向上しているという。英国価格は9万6500ポンド(約1880万円)から。

改良新型ロータス・エミーラ
改良新型ロータス・エミーラ    ロータス

また、マニュアル・トランスミッションには、ギアチェンジの精度を高めるための新しいマウントが採用された。AUTOCARは以前、急加速時に高いギアに入れると、動作がもたつく傾向があると指摘していた。

一方、メルセデスAMG製の2.0L 4気筒エンジンを搭載する『エミーラ・ターボ』には、改良型のデュアルクラッチ式オートマチック・トランスミッションが採用され、スムーズかつクイックなギアチェンジを実現したという。価格は7万9500ポンド(約1550万円)から。

どちらのバージョンも冷却システムがアップデートされ、ラインの経路変更により、ミッションオイルクーラーとメインラジエーターへのオイルおよび冷却水の流量が改善されている。

ロータスによると、これにより温度の低下と軽量化を実現したというが、車両重量についてはまだ具体的な数値は発表されていない。

また、エンジンサーモスタットも75度まで作動しないように調整され(従来の仕様は65度)、シビアなコンディションでの性能を高めている。

技術的なアップデートに加え、ロータスは『レーシングライン(Racing Line)』という新しいデザインオプションを導入した。イエロー、レッド、シルバーのいずれかのピンストライプがボディ下部に追加され、ミラーキャップとブレーキキャリパーも同色となり、バッジはモノクロに仕上げられる。ターボモデルとV6モデルの両方で選択可能で、追加価格は3000ポンド(約60万円)だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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