Juju(野田樹潤)ブログ

2025.10.26

【Juju(野田樹潤)ブログ】第121話:信じられない結末、富士の2連戦

水煙ってこんなにすごい? 前が見えない!

土曜日は予報通り、台風の影響を受けて雨まじり。富士スピードウェイのウエットは私にとって初めてのことで、しかもこの日はいきなり10分間の予選を走らなくてはなりません。ウエットのデータがないのでなんとなくのセッティングでしたが、いつ赤旗が出てセッションが終わるかわからないため、私は積極的に走りました。驚かされたのは前のクルマがはね上げる水煙の量で、前が思うように見通せない中でのアタックになりました。

実は、SFの予選で雨を経験するのは初めてのこと。

セクター1は予選B組のトップに匹敵するタイムが出せましたが、低中速コーナーが続くセクター3ではマシンは思ったように曲がらない。結果は22台中21位でしたが、攻めきれずに終わるより、行き過ぎて纏められなかったという感じのアタックだったので、次につながる経験が積めたと思っています。

10分の予選でどのくらいタイヤが温まるか分からなくて……。

午後になっても雨はシトシトと降り続けていたため、決勝レースのスタートはペースカーの先導ではじまりました。

ですが12周目に2度目の赤旗が出され、レースは中止になってしまいました。ゆっくり走っていても視界はとても悪かったし、タイヤも温まりにくかったので、この判断は正解だと思います。

1台だと大したことなく見える水煙。これが数台連なるとすごいんです!

一方で、この雨の中レースを楽しみにして富士に集まってくれたファンの方たちの気持ちを思うと本当に残念でなりません。でも、この週末良いところはダブルヘッダーで明日もレースがある! という部分。しかも明日はドライコンディション! とこの時は思っていたのですが……。

ウエットタイヤでの走行は、鈴鹿のテストで経験して以来。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
 
 

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