【史上最多5年連続認定】マセラティ マエストロ 2025受賞者を訪ねて高松へ

公開 : 2025.09.30 11:00

マセラティの魅力をまっすぐに伝えるために

ずばり、吉田店長はどうして5回もマセラティ マエストロが獲れたのか?

「わかりません(笑)。特に今年はテーマも難しく、試験の最中も『今年はダメだろうな』と思っていたぐらいなので。もちろん、事前に知らされる課題に対しては時間を費やして真摯に取り組んでいるつもりです。会社の経費で東京に行くので、いい加減な成績は取れないというプレッシャーもあります」

吉田店長は表情を引き締める。

「課題は実際に現場で出くわすシチュエーションが多いので、マセラティ マエストロに参加し、取り組むことでトレーニングにもなっています」

今年の試験は『もうすぐ車検を迎える他ブランドSUVからの乗り換え客』へのアプローチ。要求も細かく設定されていた。

マセラティ ジャパンでは、試験の約1ヵ月後に、全セールススタッフに向けたフィードバックセッションもリモートで開催しており、吉田店長はこれも非常に有益だという。

「とはいえ、マセラティ マエストロを取るためというより、お客さんにマセラティを納めて満足していただくために頑張る。ただ、それだけです」と吉田店長。

冒頭の自ら積載車を運転してというマセラティ 高松ならではのエピソードも、その言葉を裏付けている。トップ・マエストロの実像は愚直なのである。

さまざまな受賞はディーラーのSNSで発信。「長いお付き合いのお客様に喜んでいただけるのが嬉しいです」。

「今のような立場になると、もう褒められたりすることがあまりないので、マエストロのようにきちんと評価して認めていただける制度があるのは心強いです」 

そう表情を緩める吉田店長。どんなに魅力的なクルマがあっても、優れたセールススタッフがいなければ良い出会いは生まれない。だからこそスタッフを育てて認める、マセラティ マエストロのようなプログラムが重要になるのである。

■マセラティ 高松
〒761-8042 香川県高松市御厩町1344-2 TEL:087-864-7010 OPEN 10:00~19:00(定休日:火曜日/第2・第4水曜日)

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    中島仁菜

    Nina Nakajima

    幅広いジャンルを手がける広告制作会社のカメラマンとして広告やメディアの世界で経験を積み、その後フリーランスとして独立。被写体やジャンルを限定することなく活動し、特にアパレルや自動車関係に対しては、常に自分らしい目線、テイストを心がけて撮影に臨む。近年は企業ウェブサイトの撮影ディレクションにも携わるなど、新しい世界へも挑戦中。そんな、クリエイティブな活動に奔走しながらにして、毎晩の晩酌と、YouTubeでのラッコ鑑賞は活力を維持するために欠かせない。

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