奇跡の1枚を捉えろ! 自動車フォトグラファーによる2025年傑作写真 21選(前編) 欧州の絶景と美しいクルマ

公開 : 2025.12.31 11:25

サーキットを疾走するBMW、大雨の中で捉えたマセラティ、スコットランドで対峙するフェラーリとアストン マーティン……。AUTOCAR英国編集部のフォトグラファーが2025年に撮影した「珠玉」の1枚を紹介します。

空、道、クルマ

例年通り、AUTOCAR英国編集部の撮影スタッフたちは2025年も大忙しだった。

そして例年通り、彼らは素晴らしい写真を数多く撮影してくれた。本特集では、その中から選りすぐりの傑作をいくつか紹介したい。加えて、自動車メーカーが2025年に発表した注目のコンセプトカーも取り上げる。

AUTOCAR英国編集部のフォトグラファーが2025年に撮影した「珠玉」の1枚を紹介する。
AUTOCAR英国編集部のフォトグラファーが2025年に撮影した「珠玉」の1枚を紹介する。    AUTOCAR

マセラティMCエクストレーマ

北ウェールズにあるアングルシー・サーキットは、まるでゲーム『グランツーリスモ』のコースを現実にしたような場所だ。完璧すぎて、とても現実とは思えないクオリティなのである。ピールというコーナーを回ると、眼前にアイリッシュ海とスノードニア(ウェールズ最高峰の山々)が広がる。その眺めは息をのむほどで、マセラティの狂気じみたサーキット専用マシンがさらにその美しさを引き立てている。

マセラティMCエクストレーマ
マセラティMCエクストレーマ    AUTOCAR

フェラーリ296スペチアーレ

英国への帰りのフライトに間に合わせるため、試乗を終えたフェラーリ296をイタリアのマラネロ本社へ大急ぎで返却するところだが、この1枚を撮らずにはいられなかった。

フェラーリ296スペチアーレ
フェラーリ296スペチアーレ    AUTOCAR

フォード・プーマGen-E、ルノー4ミニ・エースマン

AUTOCAR英国編集部は、オックスフォード州ワンテジ周辺の道で頻繁に撮影を行う。アクセスしやすい立地と、見晴らしの良さが理由だ。特に、農家が収穫を終えたばかりの時期が撮影陣のお気に入りである。

フォード・プーマGen-E、ルノー4、ミニ・エースマン
フォード・プーマGen-E、ルノー4、ミニ・エースマン    AUTOCAR

アウディTTランボルギーニディアブロ

年初に掲載した、1990年代を振り返る特集で「夕陽を追いかけている」ような雰囲気をうまく醸し出せたのは、冬の太陽が一瞬だけ顔を覗かせてくれたおかげだ。

アウディTT&ランボルギーニ・ディアブロ
アウディTT&ランボルギーニ・ディアブロ    AUTOCAR

マセラティ・グラントゥーリズモ・フォルゴーレ

雨の中でクルマを撮影するのは楽しい経験とは言い難いが、そこで得られる成果は、路傍の生垣に立って水しぶきを浴びながら待つ苦痛を補って余りあるものだ。この写真は春の嵐の中で撮影したもので、おそらく撮影陣が経験した中で最も激しい豪雨だったと思う。

マセラティ・グラントゥーリズモ・フォルゴーレ
マセラティ・グラントゥーリズモ・フォルゴーレ    AUTOCAR

BMW 1800 JH

グッドウッド・メンバーズ・ミーティングは特にお気に入りのイベントだ。クルマは多いが人は少ない。皮肉なことに、フォトグラファーは前景に色彩を加えるため、パンニングする観衆を探した。

BMW 1800 JH
BMW 1800 JH    AUTOCAR

フェラーリF80

F80の発表会の写真はどれでもここに掲載できるが、これは特に気に入っている。コントラストや構図だけでなく、ミサノの40度を超える暑さから唯一逃れられたのがピットガレージだったからだ。

フェラーリF80
フェラーリF80    AUTOCAR

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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