ジープ最小のプレミアムSUV『アベンジャー4xe』 ハイブリッド&AWDがもたらす本物の世界

公開 : 2026.03.31 17:00

クラスを越えた静けさと乗り心地

都内から走り始めた今回は、オフロード試乗の時よりもボディが引き締まって感じられた。アベンジャー4xeの全長は4120mmと、アベンジャー登場まで最小のジープだったレネゲードよりも135mmほど短い。

ほどよく張り出したフェンダーのおかげでサイドミラー越しの見切りもよく、狭い駐車場も苦にならなかった。参考までにアベンジャー4xeの全幅は1775mm、全高は1600mmとなっている。

『セレクテレイン・システム』を『AUTO』にして高速道路を北へ向かって走り出してからは、すぐにACCを試した。ステアリングの左スポークにスイッチが集約されており、直感的に操作できるのがありがたい。また、レーンキープアシストもセンサーとカメラがかなり先の白線を理解しているようで、こちらの感覚とズレがなかった。

走行中の車内が非常に静かなこともアベンジャー4xeの長所で、今回乗り合わせた3人全員がすぐにそれに気づいた。防音が効いているということもあるが、オールシーズンタイヤのパターンノイズや風切り音も含め、そもそも雑音が少ない感じがするのだ。

しなやかなバネと伸び側の減衰が特に強められている印象のショックアブソーバーによるしっとりとした乗り心地は、乗員の数に影響されない。そんなところにも高級感が漂っている。

ステランティス・グループ内で共用されるCMPプラットフォームは、電動化を見越して設計されていることもあり、サイドシルの断面積が普通のBセグメント車より大きい。そんな骨太な作りも、想像以上に静かな走りとジープらしい走破性の高さに効いているはずだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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