お手頃ドライバーズカー選手権2019(4) 優勝を飾った30周年のマツダMX−5ロードスター

2019.09.22

もくじ

審査員5名中4名が3点を与えたマツダ
手頃な腕時計に収まるスイス製高級ムーブメント
日常利用を肯定する乗り心地とボディサイズ
番外編:スピードと配点の関係性
ノミネート車両9台のスペック(価格順)

審査員5名中4名が3点を与えたマツダ

320psのホンダ・シビック・タイプRを破り、最高出力182psと低くパワーウェイトレシオでも50ps/tも差のあるマツダMX−5ロードスターが、2度目となる2019年のBBADCを獲得することになった。その評価のポイントはどこにあるのだろうか。

マツダMX−5ロードスターは、確かに間違いなく素晴らしい輝きを持つスポーツカーではあるが、審査員の誰もが少し戸惑ったことは確かだ。それはマツダが圧倒するほどに楽しい操縦性を備えていない、というわけではなく、今回のノミネート車両の中で異なる個性を持っていたことによる。

マツダMX−5ロードスター 2.0 SE-Lナビ
マツダMX−5ロードスター 2.0 SE-Lナビ

パワフルというよりも繊細で、心地よく、しなやかで素敵な印象を与える唯一の個性。しかも2シーターのスポーツカーは、5名定員のハッチバックよりも実用性で劣る。BBADCはパフォーマンス性能も重視するが、それより優先されるフィルターは利便性の良さにある。だが、審査員5名中4名がマツダに3点を与え、その個性を否定することはなかった。

「一般道では、クルマのすべてを手中に収めたかのように走れます。サーキットでは、注目を集めるような派手な走りを楽しまずにはいられない」 と魅力をまとめるサイモン・デイビス。 マウロ・カロは「純粋主義者の夢のようなクルマ。お昼に食べたカレーでお腹いっぱいになり過ぎていなければ、日が落ちるまでコースを走っていたかった」 とコメントしていが、折角なのでもう少し詳しく。

 
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