【キャデラック小型SUV XT4】日本仕様、価格帯が判明 XT5/XT6に続き、2020年導入

公開 : 2019.12.12 17:50  更新 : 2021.12.17 09:53

キャデラックのコンパクトSUV「XT4」。日本仕様の価格帯が、明らかに。XT5、XT6、エスカレードに続くSUVとして、2020年に導入!

XT4、来年に日本へ」

text:AUTOCAR JAPAN編集部
photo: Kazuhide Ueno(上野和秀)・編集部・GM

「これからアメリカでは、半年ごとに新モデルを導入していきます」

ゼネラルモーターズ日本法人が開催した新型6人乗りSUV「キャデラックXT6」日本発表の場で、若松格 代表取締役社長は力強くこう語った。

左から日本披露されたXT6、日本未導入のXT4、改良新型になったXT5。
左から日本披露されたXT6、日本未導入のXT4、改良新型になったXT5

この日、報道向けに披露された「XT6」は、3列シートの6人乗りモデル。これで日本展開されるSUVラインナップは、5人乗りの「XT5」、6人乗りの「XT6」、フルサイズの「エスカレード」という3モデル構成に拡大されたわけだ。

■XT5
全長×全幅×全高:4825×1915×1700mm
ホイールベース:2860mm

■XT6
全長×全幅×全高:5060×1960×1775mm
ホイールベース:2860mm

■エスカレード
全長×全幅×全高:5195×2065×1910mm
ホイールベース:2950mm

しかし、キャデラックのSUVラインナップには、冒頭の言葉にある「新モデル」がまだ1台控えている。日本未導入のコンパクトSUV「キャデラックXT4」である。

新モデル XT4とは?

■XT4(北米仕様のサイズ)
全長×全幅×全高:4599×1881×1627mm
ホイールベース:2779mm

キャデラックといえば、大きなラグジュアリーモデルをイメージするが、「XT4」は全長が4599mm(北米仕様)。先日、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したトヨタRAV4とそれほど変わらない。

キャデラックの6人乗りSUV「XT6」を日本披露した若松社長。
キャデラックの6人乗りSUV「XT6」を日本披露した若松社長。

「キャデラックが踏み入れたことのない領域となるので、まったく新しいチャレンジになる」と若松社長も大きな期待を寄せている。

ところが「XT4」の世界初公開は2018年の3月。今回日本に導入された「XT6」のワールドプレミアは2019年の1月である。

XT6の方が、先に日本導入された経緯について若松社長は、「グローバルな商品の日本仕様を作り込むにあたって、XT6は、日本仕様とアメリカ仕様の違いがそんなに大きく変更するところがなく、わたくし共が狙っているお客様のニーズにあった安全装備などを考えた時に、XT6はすぐにできた」と説明している。

価格帯を明示

XT6の日本披露で使用された資料のなかに、「XT4」の価格帯が明記されていた。

「XT5」は650万円~、新発売の「XT6」は870万円~、「エスカレード」は1377万円~という設定。その資料の1番左に、500万円前後の価格帯として「XT4」のシルエットが掲載されていたのだ。

キャデラックSUVシリーズの価格帯。未導入の「XT4」は500万円前後と判明。
キャデラックSUVシリーズの価格帯。未導入の「XT4」は500万円前後と判明。

2018年。ゼネラルモーターズのグローバルセールスは、40年ぶりに販売の新記録を達成した。そして、2019年の1月~9月期も、前年比+5%と上り調子である。

「アメリカではすでに導入されているXT4を、来年に日本に導入して、キャデラックのSUVラインナップの完成を目指します」(若松社長)

SUVラインナップの完成形は、日本市場にどのようなインパクトを残すか。来年のキャデラックの動向が楽しみである。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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