
アメリカの自動車ショー なぜ日本車の展示が急増? ワイルド・スピードの影響も大
2019.11.19
100字サマリー
アメリカの自動車ショー「SEMAショウ」では、近年、日本車が急増しています。急増している車種を探るとともに、なぜ増えているのかを探ります。映画「映画ワイルド・スピード」とも切っても切れない関係です。
もくじ
ーSEMAショウ 近年、日本車の展示急増
ーSEMAショウで特に増えている日本車
ーなぜこんなに日本車が増えているのか
ー日本のタイヤブランドも大きく貢献
ー映画ワイルド・スピードの影響も大
SEMAショウ 近年、日本車の展示急増
SEMAとはSpecial Equipment Market Associationの略で、1963年に設立された自動車部用品の製造や輸入に関する業者の団体だ。
今年で54回目の開催となるSEMAショウは簡単に言うと、「アフターマーケットパーツの総合見本市」である。

東京オートサロンやエッセンモーターショー(ドイツ)と合わせて「世界3大カスタムカーショー」などと紹介されることもあるが、これは少し違う。
というのも、エッセンやオートサロンは一般来場者を対象にしたイベントだが、SEMAは業界関係者のみが入場できる「トレードショー」だからだ。
SEMAの出展範囲はすさまじく広い。カスタムやチューニングパーツだけではなく、補修用パーツや整備機器、板金修理のためのツール、フレーム修正機、シートカバーやフロアマット、ボディコーティング剤、洗車用シャンプーやミニカーに至るまでクルマに関するあらゆる展示が見られる。
筆者は90年代前半からSEMAを取材しているが、当時はデモカーのほとんどがビッグスリーのピックアップトラックかSUV、マスタングやカマロ、コルベットなどのマッスルカーが少々という構成だったと記憶している。
日本車はほとんど見かけなかった。
そして十数年ぶりに取材に訪れた2016年。日本車のデモカーや屋外展示が非常に多くなっていたことに驚いた。
もちろん、トヨタ・カムリやホンダ・アコード、カローラやシビックなどが米国乗用車市場でトップランクの販売台数を誇っていることは知っていたが。
具体的にどんな車種が増えたのか?