アウディ初代『TTロードスター』の最新レストモッドが登場 初期コンセプトカーを再現 本来の姿にリセット

公開 : 2026.05.08 11:45

1995年に登場したアウディ『TTSロードスター・コンセプト』に敬意を表した新たなレストモッドモデルが登場しました。オランダのAutoforma社は、プライマーグレーの塗装など初期の要素を再現再現しています。

市販されなかったデザイン

オランダのAutoforma社は、1995年に登場したアウディの『TTSロードスター・コンセプト』へのオマージュとなるレストモッドモデルを公開した。市販車ではなく、コンセプトカーに着目した点が特徴だ。

TTSロードスター・コンセプトは、初代TTロードスターの発売に先駆けて登場したもので、最小限の変更が加えられたうえで量産化に至っている。今回、Autoforma社はそうした変更点をすべて元に戻し、本来の姿にリセットすることを目指した。

Autoforma TTS
Autoforma TTS    Autoforma

市販車との主な違いとしては、フロントバンパー下部周辺のグリルがより角張って細くなっていること、フロントフェンダーの通気口が追加されていること、ファブリック製ルーフではなくリアデッキと一体化するハードパネルを採用していることが挙げられる。1998年の発売直後に追加されたスポイラーも取り外されている。

一方、サスペンションはローダウンされ、トレッドも広げられ、よりスポーティな外観に仕上がった。そして、オリジナルのTTSコンセプトに似たプライマーグレーの塗装と、市販車ではオプションとして設定されていたベースボールレザーのインテリアが採用された。

このレストモッドモデルは、1998年に初代TTを購入したオランダのアイウェアおよびインテリアデザイナー、ヨス・バイエンス(Jos Baijens)氏の依頼により製作された。Autoforma社によれば、バイエンス氏は究極のTTを創り上げるため、このモデルの「共同デザイン」において重要な役割を果たしたという。

再評価されつつあるアウディTT

Autoforma社によるレストモッドモデルの誕生は、アウディTTに対する人々の認識の変化を反映していると言える。1998年の発売当初は業界に新風を吹き込み、大ヒットを記録したが、2代目、3代目へと移るにつれ徐々にその勢いを失い、小型クーペに対する消費者の需要も低下した。その結果、2023年に生産終了。初代TTの中古車価格も、生産台数の多さとイメージの低さから長年にわたり低迷していたが、現在は状況が一変し、特に保存状態の良い個体には1万ポンド(約215万円)以上の価格が付けられるようになった。

そしてアウディは昨年、『コンセプトC』を公開した。精神とスタイリングの両面で初代TTからインスピレーションを得ており、今後のブランド再構築を牽引するスポーツカーとして位置づけられている。

Autoforma TTS
Autoforma TTS    Autoforma

コンセプトCはアウディの近年のデザイン路線から大きく脱却し、ほぼコンセプトのデザインを維持したまま量産化される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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