【売る場所が違う】スバルと三菱 コロナ禍で業績に明暗 コロナ後の方針も、はっきり異なる

2020.05.23

サマリー

スバル/三菱の業績発表で、改めて両者の違いが浮き彫りになりました。スバルは全世界販売台数が同3.3%増。三菱は9%減。それぞれが重要視しているマーケットの違い、「コロナ後」の戦略にも違いがありました。

もくじ

スバル/三菱、トヨタ/ホンダと大違い
日本市場、グローバルの12%に過ぎず
三菱、販売減少は世界各地域に及ぶ
スバルと三菱、進む道は大きな違いが

スバル/三菱、トヨタ/ホンダと大違い

text:Kenji Momota(桃田健史)

改めて、SUBARU(スバル)と三菱自動車工業(三菱)の違いが浮き彫りになった。

主力市場が違うためモデル構成が違い、経営体質も違う。

アメリカ市場では日本未導入のミドルサイズSUV「アセント」の販売が伸びた。
アメリカ市場では日本未導入のミドルサイズSUV「アセント」の販売が伸びた。    スバル

トヨタとホンダに続き、スバルと三菱が2020年3月期の決算発表を行った。

まずスバルだが、他メーカーが減収減益だったのに対し、販売台数も営業利益も前期比でプラスを維持した。

連結売上は前期比6.0%増の3兆3441億円。全世界販売台数が同3.3%増の103万4000台となった。

どこで、どのモデルによって販売増となったのか?

最も大きかったのはアメリカだ。同市場では小さめのミドルサイズSUVであるフォレスターと、日本未導入のミドルサイズSUV「アセント」の販売が伸びた。

アメリカは現在、市場全体の約6割をライトトラックと呼ばれるSUVとピックアップトラックが占める。

スバルは2000年代にアメリカ市場を最優先する商品戦略へと大きく舵を切り、販売網の大再編によって販売奨励金を抑制し、値引きせずに売れるブランドへと転身した。

その結果、2020年3月期でみると、グローバル販売のうちアメリカが68%を占めるという経営体質となっている。

アメリカでの新型コロナウイルス感染拡大の経済活動への影響が今年(2020年)3月中盤以降に顕著になったため、今回の決算には大きく響かなかった。

では、日本での実績は?

 
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