【マツダだけじゃない】ロータリーエンジンを採用した自動車メーカー3選

公開 : 2020.06.04 05:50

シトロエン

ハイドロニューマチックサスペンションやFFモノコック構造のボディなど、他に類を見ない技術を、先駆的かつ独創的に取り入れるシトロエンも、ロータリー車を生産していたことがあります。

NSUがロータリーエンジンを発表すると、そんなシトロエンは興味をしめし、1967年にはNSUと業務提携を開始します。

シトロエンM35
シトロエンM35    AUTOCAR

その合弁で誕生したコ・モトール社でエンジンを製造し、アミ8をベースにユーリエで専用のクーペボディを載せた、「M35」を1969年に発表します。

497.5ccの水冷1ローターエンジンを載せたこのクルマは一般に広く販売されたわけではなく、シトロエンを長年愛用してきたシンパシーのあるユーザーのもとにモニター販売で納められ実用上の問題点、耐久性などのテストを行った、という意味合いが強いようです。

これは結局1971年までの間に267台が生産されたのちに、テスト終了後は、返却しシトロエン車を好条件で購入するか、M35を乗り続けるかを選択させられました。

乗り続ける場合、補修部品の供給は行わないという条件を受け入れさせられた、というエピソードも残っているようです。

市販車としては1973にGSのロータリーエンジンを搭載した「ビロトール」が最初ということになります。

これはM35に搭載していたローターを2つ用いた複式ローターエンジン車で、シトロエン初の横置きエンジン車でもありました。

半自動変速機Cマチックと組み合わされ、1年余りの間に847台が生産されました。

この頃シトロエンを傘下に収めたプジョーの意向で、販売されたGSビロトールはメーカーによって回収、相当数はスクラップになっている模様です。

今ではこのエンジンをリビルトできるショップもあるようですが、現存台数は少なく希少な存在となっています。

おすすめ記事

 

自動車ニュースの人気画像