GOODYEAR E-Gripシリーズ、インプレッション

2015.02.28

エコタイヤとしての性能を持ちつつ、プレミアムカーの足元を支えるスポーティ性と快適性を備えた日本グッドイヤーのエフィシエントグリップ。昨年導入されたパフォーマンスにくわえて、今回ECO EG01とSUV HP01という新モデルが加わった。新たにE-Gripのシリーズ名を与えられたグッドイヤーの低燃費タイヤ・ラインナップをさっそく試してきた。

Text:Kenichi Sakurai (櫻井健一)

 

昨年秋に登場した、Hybrid(ハイブリッド)テクノロジーの第4世代にあたるG4を搭載したハイパフォーマンス・タイヤ、EfficientGrip Performance(エフィシエントグリップ パフォーマンス)に続き、EfficientGrip ECO EG01(エフィシエントグリップ エコ イージーゼロワン)と、EfficientGrip SUV HP01(エフィシエントグリップ エスユーブイ エイチピーゼロワン)が日本グッドイヤーから発売された。

これらは日本グッドイヤーが低燃費タイヤ・ラインナップと位置づけるもので、E-Grip(イー グリップ)のシリーズ名を持つ。昨年先行して発売されたE-Gripパフォーマンスが、どちらかといえば輸入プレミアムカーを含む中・大型車種を装着ターゲットとしていたのに対して、E-Grip ECOはコンパクトからスタンダード・クラスの車種をカバーするエコ・タイヤ、E-Grip SUVは、その名の通りSUV専用となる低燃費タイヤである。

E-Gripシリーズに共通するのは、低燃費性能とロングライフ、そして十分な快適性と乾燥路面やウェット路面を問わず高いグリップ力を発揮する点である。現在のタイヤ選びの指標となるラベリング制度を引き合いに出せば、E-GripパフォーマンスとE-Grip ECOはAAもしくはA以上の転がり抵抗性能を持ち、ウェット性能においてE-Gripパフォーマンスは最高レベルのa、エコタイヤのE-Grip ECOでもc以上のグレードを確保している。SUV用となるM+Sの性能を持つタイヤにこのラベリング性能表記は用いられないが、従来モデルに対して15%以上の転がり抵抗係数確保したことにより、E-Grip SUVも低燃費を謳う資格を持つというのがセールスポイントである。

 
限られたコースで行われた今回のテストでは、さすがに燃費比較をすることは叶わなかったが、3モデルとも従来製品との違いを明確に印象づけたのは、ウェット路面での操安性やグリップ力だった。テスト日が幸いにも大雨だったこともあり、そうした性能を自然と確認出来るシチュエーションに恵まれたのだ。

軽自動車からハイブリッドカーまでをカバーするサイズ・ラインナップを持つE-Grip ECOの乗り比べは、現行プリウスで実施した。ウェットブレーキ性能は、メーカー発表値で3%の向上でしかないのだが、同一車種同サイズ装着車の比較では、スラローム時のステアリング応答性が従来製品(GT-EcoStage)に比べてダイレクトな印象が強い。特に旋回ブレーキでは、ABSの効き始めまでのコントロール幅が従来製品よりも確実に大きく、グリップ力が高まっているのを実感できた。

輸入車をはじめとするある程度の重量を持ったモデルへの装着ニーズに応えるE-Gripパフォーマンスは、欧州工場で生産される輸入品だ。ことさらウェット性能の要求が高い欧州市場をカバーする製品だけあって、従来製品(LS Premium)比較ではウェット性能の向上がより顕著。クラウンへの装着比較では、排水性の良いパターンやコンパウンドの採用で、雨の中のブレーキングも安心感が違っていた。路面に残った浅めの水たまりに入っても、急激にステアリングが軽くなるようなことはない。不快なロードノイズが十分に押さえ込まれているのもこのタイヤの特徴で、メルセデスのCクラスを使用した公道走行では、なるほど高級車にもマッチしそうな静粛性と落ち着きのあるしっとりした乗り心地が味わえた。

 

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