【スーパーカー超王が斬る】BEVで登場した新世代ロータス!エメヤとエレトレに『らしさ』はあるのか?(後編)

公開 : 2025.04.03 12:05  更新 : 2025.05.01 10:35

サスペンションの動きはロータスそのもの

さすがはロータスの作である。ステアリングホイールの右側に備わるパドルを操作し、スポーツモードを選んでいくつかのコーナーをクリアしてみる。そのサスペンションの動きは、まさにこれまでロータスというブランドが我々に感動を与えてくれたもの、そのものだ。

リアに開口部の大きなハッチを備えるにも関わらず、ボディの剛性感も高く、コーナーではまさにオンザレール感覚での走りが楽しめる。2600kgを超える車重からは、ライトウエイトなどという言葉を用いることなどできないが、オーバー900psの最高出力がそれを相殺。パワーウエイトレシオで考えれば、エレトレがきわめてスポーツ性の高いモデルであることは一目瞭然になる。

パワーウエイトレシオで考えれば、エレトレがきわめてスポーツ性の高いモデルであることは一目瞭然。
パワーウエイトレシオで考えれば、エレトレがきわめてスポーツ性の高いモデルであることは一目瞭然。    内藤敬仁

今回は残念ながら高速走行を試すことはできなかったが、エメヤの例から考えるに、このエレトレもそのエアロダイナミクス、そしてスタビリティに関しては十分な魅力を備えているのは間違いないところだろう。もちろんSUVとしての機能性も高い。

ロータス・エメヤとエレトレというニューモデル。我々にとって新しい、そして何よりロータスという自動車メーカーの新時代を直に感じることができるモデルの魅力を、ぜひ味わっていただきたい。

ロータス・エメヤ&エレトレのスペック

ロータス・エメヤR
価格:2268万2000円
全長×全幅×全高:5139×2005×1467mm
車両重量:2620kg
最高速度:256km/h
0-100km/h加速:2.78秒
航続距離:435-485km
最高出力:905hp(675kW)

ロータス・エレトレR
価格:2324万3000円
全長×全幅×全高:5103×2019×1636mm
車両重量:2640kg
最高速度:265km/h
0-100km/h加速:2.95秒
航続距離:410-450m
最高出力:905hp(675kW)

両車とも、1948年に創業したことを示すエンブレムが装着されている。
両車とも、1948年に創業したことを示すエンブレムが装着されている。    内藤敬仁

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影

    内藤敬仁

    Takahito Naito

    1986年よりフリーランスカメラマンとして主に車関係の雑誌、広告の撮影に携わる。趣味は洗車。好きな音楽は1970年代のブリティッシュロック。たまにロードバイクでサイクリンロードを走って風圧と老化に抵抗したりする。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

スーパーカー超王が斬るの前後関係

前後関係をもっとみる

今こそ乗りたい!英国の最新スポーツカーたち2025の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事

        ×