【エレガンスとレーシングの融合】創業111周年を迎えたマセラティ 来年はトライデント登場100年へ

公開 : 2025.12.05 17:05

歴史と産業基盤を礎に新型モデルを投入

確固たる歴史と産業基盤を礎に、近年新型モデルと革新的技術を次々と発表しているマセラティは、2007年に第5世代『クアトロポルテ』をデトロイト・モーターショーでデビューさせ、続いてジュネーブでは『グラントゥーリズモ』が登場した。

2009年には『グランカブリオ』が、そして2016年には第6世代の『クアトロポルテ』と『ギブリ』と続き、2026年にはマセラティ初のSUVモデル『レヴェンテ』が登場した。

SUVのマセラティ・グレカーレ。
SUVのマセラティ・グレカーレ。    マセラティ

2020年には、マセラティ・ブランドの新時代を象徴する『MC20』の生産ライン導入にしたがい、ヴィアーレ・チロ・メノッティ工場は大規模なリニューアルを敢行した。

車内塗装工房の整備や、国際特許を取得した完全自社製の『ネットゥーノ・エンジン』の開発・組み立てエリアも新設、そしてその2年後には、新型SUV『グレカーレ』が登場した。

エレガンスとレーシングを融合

2023年には公道走行可能なスーパースポーツカー『GT2ストラダーレ』、翌年には限定62台のサーキット専用モデル『MCエクストレーマ』が発表され、マセラティのエレガンスとレーシングの2つの世界観が融合された。

2025年は、マセラティとモデナの工場にとって歴史的な年となり、3つの重要な節目が刻まれた。

イタリア・モデナのマセラティ本社。
イタリア・モデナのマセラティ本社。    マセラティ

まずは、マセラティの真髄であるエネルギーとパフォーマンスを極限まで体現する『MCプーラ』の生産開始。

次にアルファ・ロメオとマセラティの創造力を結集する革新的プロジェクト『ボッテガ・フォーリセリエ』の発表。

そして『グラントゥーリズモ』と『グランカブリオ』の生産がモデナに帰還したことである。

マセラティの創立111周年について、COOであるサント・フィチーリ氏は次のようにコメントしている。

「ブランドの心臓ともいえるこの街で、マセラティの創立111周年を祝えることを大変栄光に思います。『マセラティ・メッカニカ・リーリカ』の祝賀に続き、私たちの誕生日に、ここモデナに受け継がれる卓越した技術力をあらためて讃えられることは大きな誇りです」

「1世紀以上にわたり、この地はパフォーマンス、デザイン、クラフトマンシップにおける独自のビジョンを育み、イタリアン・ラグジュアリーの真髄を体現してきました」

「マセラティの写真、ディーラー、そして全ての関係者に感謝いたします。今年の一連のできごとは、マセラティとモデナの強い絆、そしてブランドが未来に向けた挑戦を着実に進める決意をあらためて示すものです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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