新プロジェクト始動! マセラティとアルファロメオ、限定生産フラッグシップモデルを共同開発へ

公開 : 2025.11.08 12:05

マセラティとアルファ・ロメオは、特別モデルの開発を目指す新プロジェクト「ボッテガ・フオリセリエ」を立ち上げました。33ストラダーレのような限定生産車や高度なパーソナライゼーションを手掛ける計画です。

イタリア名門ブランドが手掛ける特別モデル

マセラティアルファ・ロメオは、新しい共同プログラム「ボッテガ・フオリセリエ(Bottegafuoriserie)」の一環として、限定生産のフラッグシップモデルを開発する。

ベントレーのマリナーやランボルギーニのアド・ペルソナムと同様に、この新部門は購入時のカスタマイズの自由度を大幅に高め、「自分だけの特別なモデル」を実現するために設立された。

アルファ・ロメオ33ストラダーレ
アルファ・ロメオ33ストラダーレ

両ブランドによれば、ボッテガ・フオリセリエは「限界を押し広げるハイエモーショナルな車両のゆりかご」となり、33ストラダーレやMCエクストレーマのような最上位モデルを手掛けていくという。

新モデルの詳細はまだほとんど明かされていないが、両ブランドのCEOであるサント・フィチリ氏は以前、AUTOCARに対し、現行グラントゥーリズモをベースに、マニュアル・トランスミッションとV6エンジンを搭載する新型の限定生産車を開発中だと語っていた。

さらに、このモデルからアルファ・ロメオの新モデルも開発するという。これはアルファ・ロメオの33ストラダーレがマセラティMC20をベースにしているのと同様の流れだ。したがって、このモデルがボッテガ・フオリセリエによって開発される可能性は極めて高い。

このプログラムにはモータースポーツ部門のマセラティ・コルセも参画し、新しいパワートレイン、エアロダイナミクス、シャシーの開発を担う。

カスタマイズの具体的な範囲は明らかにされていないが、両ブランドにとって新たな収益源となることが期待される。参考までに、ベントレーでは販売台数の約70%がマリナー部門による何らかのカスタマイズを受けている。

フィチリ氏は11月4日の発表の中で、「ボッテガ・フオリセリエはアルファ・ロメオとマセラティの新たな時代の象徴」であり、「両ブランドの未来を定義する変革における最初のマイルストーン」だと述べた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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