価格は212万円から! スズキが新型軽乗用EV『eスカイ』発売 ワゴンRと同ジャンルのハイトワゴン 日常使いにちょうどいい身近な存在を目指す

公開 : 2026.10.06 10:00

10月6日、スズキは初の軽乗用EV『eスカイ(SKY)』を11月16日より発売すると発表しました。軽自動車のジャンルではハイトワゴンに相当し、価格は212万円からとかなり勝負してきました。篠原政明のレポートです。

スズキの軽乗用車ならワゴンRと同ジャンル

10月6日、スズキは初の軽乗用EV『eスカイ(SKY)』を11月16日より発売すると発表した。その外寸は、3395mmの全長と1475mmの全幅は軽自動車の規格いっぱいで、全高は1625mm。ドアは4枚とも普通のヒンジ式ドアで、軽自動車のジャンルではハイトワゴンに相当する。スズキの軽乗用車なら、ワゴンRと同じになる。

そのエクステリアデザインは、気持ちをポジティブにスイッチする、軽自動車ならではの親しみやすさとEVらしい先進性を両立したとする。浮遊感のあるルーフで軽やかさを強調し、分厚いボディと足まわりの強さで安心感を表現した。

スズキは初の軽乗用EV『eスカイ』を11月16日より発売すると発表。
スズキは初の軽乗用EV『eスカイ』を11月16日より発売すると発表。    スズキ

また、スズキ初の軽自動車である『スズライト』のヘリテージ要素を採用して、フロントから後方へ軽快に抜けるショルダーラインなどを現代的に解釈。スズキらしい親しみやすさと個性を継承した。

ヘッドランプとリアコンビネーションランプはLEDで、デジタル数字のようなグラフィックのアイコニックなシグネチャーランプとした。EVゆえにグリルレスのフロントマスクは、そのシグネチャーランプも相まって親しみやすく、穏やかな表情となっている。

インテリアは、乗員を包み込むような安心感と伸びやかなゆとりを兼ね備えた、居心地のよい空間を表現するデザインとした。また、インパネからドアへ続く乗員を包み込むラウンドラインが、広がりを感じられる心地良い室内空間を演出している。

メーターは4.2インチのディスプレイで、上級グレードには10.1インチのディスプレイオーディオを装備。この大きくフラットなディスプレイと陶器のようなパネルを融合させた、温かみのあるインパネも特徴的だ。

自社開発のeアクスルで省スペース化&高効率化

駆動方式は前輪駆動。フロントのボンネット内には、自社開発のモーター、インバーター、そして減速機を一体化したコンパクトで軽量な油冷方式eアクスルを搭載し、省スペース化と高効率化を実現したという。

最高出力は軽自動車の自主規制値となる47kW(64ps)、最大トルクは133Nm(13.6kg-m)で、ライバルとなるであろう日産サクラ(47kW/195Nm)、ホンダ N-ONE e:(47kW/162Nm)、BYDラッコ(47kW/160Nm)より最大トルク値は少し劣るが、日常の使用では大きな差はないだろう。

フロントに自社開発のeアクスルを搭載し、省スペース化&高効率化。
フロントに自社開発のeアクスルを搭載し、省スペース化&高効率化。    スズキ

床下に搭載される駆動用バッテリーは薄型でフラット形状のリン酸鉄リチウムイオンで、容量は26kWh。車両重量は、重いバッテリーを搭載する電気自動車としては比較的軽量な1020〜1030kgに抑えられており、WLTCモード交流電力消費率は97Wh/kmと、優秀な数値を達成している。一充電走行距離は310kmだ。

また、EV専用プラットフォーム『ハーテクトe』の採用により、前述のようにバッテリーは床下に効率的に配置し、軽量かつ剛性の高いボディを実現。そんな高いボディ剛性と効率的なパッケージングにより、ゆとりある室内空間と安心感のある走りを実現するとともに、最小回転半径4.4mという優れた取り回し性能も確保したとする。

サスペンションも軽EVプラットフォーム専用に開発し、回生協調ブレーキ、ブレーキ引きずり低減機構、スズキ軽で初採用の電動ブレーキブースターなどにより、優れた操縦安定性や快適な乗り心地、そしてガソリン車から乗り替えても違和感のないブレーキ操作とドライバーの負担軽減を目指した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法