ボルボ、中国と米国の販売不振で業績予想を撤回 新型PHEV『XC70』は好調 下半期の快復に期待
公開 : 2026.10.15 07:25
中国と米国での販売不振を受け、ボルボが通期の業績見通しを撤回しました。当初の販売およびキャッシュフロー目標を達成できず、株価にも影響が及んでいます。『XC70』や『EX60』など新モデルの展開に期待を寄せます。
不確実性が高まる市場動向
ボルボは、中国と米国における内燃機関車の需要低迷を受け、2026年の販売およびキャッシュフローに関する当初目標を達成できないと発表した。
ボルボは最近、中国の親会社であるジーリー(吉利汽車)との技術提携により、電気のみでの長距離走行が可能なプラグインハイブリッド車(PHEV)『XC70』を投入した。ここ数か月、中国市場において電動モデルで成功を収めた数少ない欧州ブランドの1つとなっている。

しかし、中国市場におけるボルボの主力である内燃機関車の販売台数は、9月末までの3か月間で半減し、EVやPHEV以外のカテゴリー全体が低迷する中、販売台数は41%減少した。これに加え、北米での販売が14%落ち込み、ボルボの当四半期の販売台数は11%の減少となった。
同社は声明で、「市場の不確実性が高まっていることを受け、ボルボ・カーズは短期的な見通しに関する最新情報の提供を見送ることを決定しました」と述べた。
ボルボはこれまで、2026年の販売台数の目標について具体的に示していなかったが、2025年の71万42台を上回ると予測していた。
しかし、上半期の販売台数が8%減少したことでこの見通しは崩れ、新型『EX60』の発売を背景に好転するという期待も外れた。
新たな電動化モデルの展開に期待
今回の発表を受け、ボルボの株価は約7%下落。今年に入って半値以下にまで落ち込んでいる。アナリストらは、短期的な回復の兆しが薄いことから、同株の買い推奨に消極的だ。
ボルボはEX60の発売や、電気航続距離を大幅に延長した『XC60』および『XC90』の改良型PHEVモデルなど、電動化モデルの展開に期待を寄せている。

9月までの3か月間でEVの販売台数は27%増加したものの、新型の競合車に追い抜かれたことによるPHEVの販売減少を相殺するには至らなかった。
中国ではXC70が好調で、同期間の中国におけるPHEV販売台数は46%増加したが、欧州での販売が大幅に落ち込んだことでその効果は打ち消されている。これは、顧客がEVへ乗り換えたことが主な要因と考えられる。
ボルボは9月、ラインナップを刷新し、2030年末までに新型13車種を投入すると発表した。これには、EX60のベースとなっているSPA3プラットフォームを採用したモデルも含まれる。
欧州では2030年までに「新しいローボディおよびハイボディ車」を含む「完全なBEVラインナップ」を構築すると約束している。ボルボはハイボディ車をSUV、ローボディ車をセダンやステーションワゴンに分類しており、この発表は伝統的な路線への回帰を示唆している。



































