希少なクリームイエローの1995年式『ボルボ850 T-5R』 何年も探し続けた英国在住オーナー 約350psへチューニング済み
公開 : 2026.09.30 17:05
英国在住のニール・コッティさんが所有する『ボルボ850 T-5R』は、国内の残存台数が60台を切る希少なモデルです。かつてレースでも活躍した高性能ステーションワゴンで、出力は350psに強化されています。
英国に現存するのは60台未満
英国在住のニール・コッティさんが所有する1995年式のボルボ『850 T-5R』は、極めて希少な1台だ。当初英国に割り当てられた200台のうち、現在セダンとステーションワゴンを合わせて60台未満しか残っていない。さらに、多くの人が望んでいたものの、生産台数が限られていたボディカラー『クリームイエロー』であるため、その希少性は一段と高まっている。
モータースポーツ関連の事業に携わるニールさんは、この高性能ステーションワゴンを約7年間所有している。

「自動車販売店を経営する友人から購入しました。マニュアル・トランスミッション搭載で、黄色のT-5Rワゴンを探していたんです。数が少ないので簡単ではないと分かっていましたが、ツーリングカーレースの大ファンとしてどうしても手に入れたかったため、根気よく待つ覚悟はできていました」とニールさんは語る。
ボルボの現在のラインナップを見ると、かつてブランドイメージを覆すようなT-5Rを世に送り出したとは信じがたい。850ターボをベースに、2.3L 5気筒20バルブエンジンの強化版を搭載し、最高出力240psを発生した。
エンジンとトランスミッションの開発にはポルシェが協力し、ボルボは、際立つリップを備えたフロントバンパー、リアスポイラー、サイドスカートの装着など、空力性能の向上に注力した。
レースと80/90年代を愛するオーナー
セダンも見た目は良かったが、人々が求めたのは角ばったステーションワゴン版だった。その理由は、ほとんどコミカルとも言えるほど不条理なデザインにあった。ルーフレールさえ装備されていたのだ。前年にボルボとTWRがスーパーツーリング仕様の850を英国ツーリングカー選手権(BTCC)に参戦させ、一定の成功を収めたことも、人気を後押しした。
ニールさんのレースへの情熱は家族にも受け継がれている。16歳の娘エミリーさんは現在、イタリア・フォーミュラ4選手権に参戦中だ。

「娘は今シーズン、中東でのレースで非常に好調なスタートを切りました。表彰台にも立ちましたよ。彼女はレースに全身全霊を注いでいます。幸い、わたしは自分のワークショップを持っているので、クルマの整備は自分たちでできます」
筆者がニールさんに会った日、彼の親友であり信頼できるメカニックであるスコット・コリンジさんも同席していた。スコットさんは、おそらくボルボよりもさらに希少なクルマ、マツダRX-7スピリットRに乗って現れた。ロータリーエンジン搭載のFD世代の頂点として認識され、非常に人気のあるモデルだ。
「80年代や90年代の特別なものなら何でも、わたしの主な興味の対象です」とニールさんは言う。彼が着ているエコー&ザ・バニーメン(翻訳者注釈:英国のポストパンクバンド)のTシャツがそれを物語っている。

























