ボルボ、新たにセダンとステーションワゴン登場か 2030年までに13車種の新型車投入 史上最大規模のグローバル製品計画

公開 : 2026.09.21 17:05

ボルボは2030年までに欧米および中国市場で計13車種を投入すると発表しました。EV、PHEV,、HEVからなるマルチパワートレイン構成で、SUVだけでなく、セダンやステーションワゴンも計画に含まれるようです。

地域ごとのニーズに合わせたモデル展開

ボルボは、2030年末までに13車種の新型車を投入すると発表した。「史上最大かつ最も野心的な」ラインナップ拡充とされ、新たにセダンとステーションワゴンが登場する予定だ。

新型のEVとハイブリッド車を発売し、地域ごとに異なるラインナップを構築する。欧米市場向けと中国向けで異なるモデルを展開するが、現時点でラインナップの詳細は明らかにされていない。

ボルボV60
ボルボV60

ボルボは、ラインナップの地域別展開は「規制、貿易関税、顧客嗜好の多様化」を受けたものであり、「地域別展開を競争上の優位性に変える」ことを目指していると述べた。

欧米市場向けには7車種が投入される予定で、これらは同社の既存のSPA2およびSPA3プラットフォーをベースとし、ハードウェア・ソフトウェア基盤「HuginCore」を採用する。米国ではDセグメントの電動SUVも販売されるようだ。

ボルボは、欧州において2030年までに「完全なBEVラインナップ」を展開し、その中には「新しいローボディおよびハイボディタイプ」のモデルが含まれると述べている。ボルボはハイボディ車をSUV、ローボディタイプをセダンやステーションワゴンと分類している。

新世代ハイブリッド車にも投資

ボルボの技術責任者アレクサンダー・ペトロフスキー氏は、欧州各国で電動化のペースが異なるため、「1つの車種につき、BEV、PHEV、HEVの3種類の駆動方式が提供される」と説明した。

SPA2プラットフォームは現在、大型SUVの『EX90』やセダンの『ES90』に、SPA3プラットフォームは新型SUVの『EX60』に採用されている。

ボルボEM90(中国限定)
ボルボEM90(中国限定)

一方、中国市場向けには6車種の新型車が投入される予定だ。これらはボルボの親会社であるジーリー(吉利汽車)との共同開発で、共有プラットフォームと中国市場専用の技術スタックを採用する。ボルボはすでに、中国限定モデルとして大型ミニバンの『EM90』を販売している。

ボルボはEV分野での市場シェア倍増を目指しているが、「完全電動化にまだ抵抗がある顧客」向けに、新開発の第3世代ハイブリッドシステムへの投資も行うとしている。最近、『XC90』と『XC60』のPHEVモデルに大容量バッテリーが導入され、エンジンを停止した状態で最大200kmの電気航続距離を実現した。これは市販PHEVの中では最長の部類に入る。

デザインも大きく様変わり

これらの新型車は、「デザインの新たな時代」を切り開くものでもある。ボルボのデザイン部門は現在、ポールスターのCEOを務めた後、同社に復帰したトーマス・インゲンラート氏が率いている。

ボルボのホーカン・サミュエルソンCEOは、「ショールームは2030年には大きく様変わりするでしょう」と述べた。さらに、「これは地域ごとのニーズに合わせて調整された、当社史上最も強力な製品ラインであり、プレミアムカーブランドのリーダーとなるというわたし達の野心を明確に示すものです」と付け加えた。

ボルボEX60
ボルボEX60

ボルボによると、新型車の開発には既存のプラットフォームを活用するため、従来よりもコストを抑えられるという。これにより力強い成長を実現し、EBIT(利払前・税引前利益)を8%以上に押し上げる計画だ。

ボルボはまた、「シンプルさ、透明性、正確性」を基盤とした新しいビジネスモデルを導入すると発表している。これには「透明性のある価格設定」や、短い納期に対応した製品ラインナップが含まれる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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