BMW 218dグラン・ツアラーMスポーツ

公開 : 2015.07.09 23:40  更新 : 2022.12.12 21:29

パワートレインほか、機械部分はアクティブ・ツアラーと共有する。すなわち、ガソリン・エンジンは1.5ℓ直3ターボ、136psと、2ℓ直4ターボ、192psの2種からなる。目玉は新たに加わった新世代クリーン・ディーゼルの2ℓ直4ターボだ。

■どんな感じ?

試乗車はそのディーゼルを積む218dのMスポーツで、足回りが5mmだけ低められている。サイドの小さなバッヂがMであることを主張する。

シートはいかにもスポーティで、オプションで221,000円のレザーがおごってある。ボディ色に合わせてブルーのスティッチが入っていて、Mカーのごとしだ。

着座位置は高めで、見晴らしがよい。膝を立てて座るからか、なんとなく宇宙飛行士になった心持ちがする。

BMWの文法に則ったダッシュボードの造形といい、全体の品質感が高くて、やっぱりビーエムはいいなぁと思わせる。

3シリーズ以上のモデルに較べてシンプルなところがいっそうよい。

スターター・ボタンを押してエンジンを目覚めさせる。若干ガラガラ言っていて振動もある。ディーゼルだ、と一発でわかる。

ブレーキペダルから足を離すとスーッと前に出る。極低速トルクの力強さにディーゼルの美質を見る。

とはいえ、走り出すと、このBMWの2ℓ直4ディーゼルはガソリン・エンジンに慣れた筆者でも違和感がない。

記事に関わった人々

  • 今尾直樹

    Naoki Imao

    1960年岐阜県生まれ。幼少時、ウチにあったダイハツ・ミゼットのキャビンの真ん中、エンジンの上に跨って乗るのが好きだった。通った小学校の校長室には織田信長の肖像画が飾ってあった。信長はカッコいいと思った。小学5年生の秋の社会見学でトヨタの工場に行って、トヨタ車がいっぱい載っている下敷きをもらってうれしかった。工場のなかはガッチャンガッチャン、騒音と金属の匂いに満ちていて、自動車絶望工場だとは思わなかったけれど、たいへんだなぁ、とは思った。

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