モーガンとピニンファリーナ共同デザイン最後のモデル 10年以上ぶりハードトップ『ミッドサマー・クーペ』公開 わずか9台限定

公開 : 2026.06.26 12:05

英国のモーガンは、2015年以来となるハードトップモデル『ミッドサマー・クーペ』を発表しました。ロードスター版をベースにガラスルーフを載せるなど大幅な改造を施したもので、わずか9台の限定生産となります。

ルーフはほぼ全面ガラス製

モーガンは、10年以上ぶりとなるハードトップモデルとして、ロードスターの『ミッドサマー』をベースとするクーペ版を発表した。

わずか9台限定生産の新型『ミッドサマー・クーペ(Midsummer Coupe)』は、2015年に『エアロ8』が生産終了して以来、初の固定ルーフモデルである。また、ピニンファリーナとの共同デザインによる特別シリーズに幕を閉じることになる。

モーガン・ミッドサマー・クーペ
モーガン・ミッドサマー・クーペ    モーガン

モーガンによると、社内のコーチビルディング部門が展開する幅広いカスタマイズオプションにより、9台すべてが極めて個性的な仕上がりになるという。価格はまだ発表されていないが、20万ポンド(約4265万円)で50台限定のロードスター版よりも、かなり高額になるものと予想される。

クーペとロードスターは技術的には同一であり、『プラス6』をベースにした基本構造や最高出力340psのBMW製直列6気筒エンジンを共有している。ただし、「劇的に異なるプロポーション」を採用し、その特注デザインが「クルマのキャラクターを根本的に変える」という。

ルーフ自体は実質的に全面ガラス製のキャノピーであり、中央をフロントからリアにかけて特徴的なストリップが走っている。

ピニンファリーナとの共同開発

このルーフは「単なるスタイリング上の追加要素として考案されたものではなく」、むしろ洗練度、実用性、そして一年中使えるよう利便性を向上させることで「オーナー体験を高める」ことを目的としている。

ロードスターからクーペへの改造にあたり、削り出しアルミニウムのAピラーの採用など、ボディの剛性を維持するために「大幅な構造開発が必要だった」という。モーガンのチーフデザインオフィサー、ジョナサン・ウェルズ氏は次のように述べている。

モーガン・ミッドサマー・クーペ
モーガン・ミッドサマー・クーペ    モーガン

「ミッドサマー・クーペは、並外れた創造的な旅の集大成です。当初はコーチビルディング、職人技、そしてコラボレーションを称えるものとして始まったこのプロジェクトは、当社がこれまで手掛けた中で最も野心的かつやりがいのあるプロジェクトの1つへと発展しました」

「ピニンファリーナのチームと、当社のデザイナーやエンジニアと共に仕事できたことは、光栄であると同時に、とても大きな喜びでした。ミッドサマー・クーペは、この素晴らしいコラボレーションの最終章であると同時に、モーガンのコーチビルディングの歴史における決定的な瞬間でもあります」

ここに掲載している画像のクーペは、車両ナンバー「0」号車で、9台の顧客向け車両の基礎となる最終プロトタイプだ。モーガンのマルバーン本社で一定期間展示された後、オランダのハーグへ輸送され、ラウマン博物館(Louwman Museum、世界最古の歴史的自動車の個人コレクション)に展示される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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