空飛ぶ自動車、テラフギアTF-Xを公開

公開 : 2015.07.25 22:40  更新 : 2017.06.01 02:09

2012年にもトランジション・ストリート・リーガル・エアプレインという空飛ぶ自動車を公開したテラフギアだが、ニュー・モデルとなるTF-Xを公開した。そのスタイルは、野暮ったかった前作と比べると、かなり洗練されたスタイリッシュなものになったようだ。

4シーターのTF-Xは、地上ではプラグイン・ハイブリットのパワートレインを使用し、飛行中は2つの電気モーターを使用するという。また、滑走路は不要で、垂直離着陸が可能だという。

航続距離は約800km。巡航速度についてはアナウンスされていない。ちなみに前作は、160km/hの巡航速度で、航続距離は660kmだった。

パワー・トレインは、100psのロータックス製の航空機用エンジンで、路上では12.4km/ℓの燃費を持つ。

フライトは事実上自動操縦で、他の飛行機を避けて飛ぶことができるほか、制限された空域は避けて飛び、悪天候の場合は指定されたゾーンを飛行するという。また、予め指定しておいた着陸地点まに自動的にフライトする他、マニュアルでの操縦も可能となっている。自動操縦の場合、ドライバー(パイロット?)の仕事は、着率許可を出すだけだ。また、その着陸に備えて、パラシュートのバックアップも用意される。

このTF-Xを飛行するために学習する時間は僅かに5時間だけという。また、このTF-Xは通常のガレージに収まるのも魅力のひとつだ。

2012年にトランジション・ストリート・リーガル・エアプレインを発表し、今回TF-Xを発表したテラフギアだが、このTF-Xの実際の発売は2021年ごろになる模様。価格は、現行のトランジションが£279,000(5,350万円)に対し、TF-Xは£200,000(3,840万円)程度になろうと予測されている。

テラフギアは、アメリカで2006年に設立された会社で、CEOのカール・ディエトリッヒを含め5名はMIT(マサチューセッツ工科大学)出身。テストには元アメリカ海軍のF16やA10を操縦した経験者などが加わっている。そして、現在、20人の従業員がいるという。



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