日産リーフからフィアット600eに乗り換え初めて迎えた冬 気になる航続距離と充電時間の変化

公開 : 2026.02.02 17:05

これまで、2011年からZE0型24kWh、30kWh、ZE1型40kWhと、14年間日産リーフに乗り続けたオーナーによるEVライフ・レポート。フィアット600eに乗って4ヵ月たち、初めての冬を迎えました。

600eの航続距離を真冬の走行から推定

執筆/撮影:Kaoru Kobayashi(小林薫)

3台乗った日産リーフから昨年乗り換え愛車となったフィアット600eによるEVライフは、本体色のターコイズブルーのように爽やかで快適な日々となっています。軽妙なステアリング、自然なままのアクセル反応、柔軟性のあるサスペンション、それに加え、絶妙にチューニングされた回生ブレーキが大きく貢献していると思われます。

600eの最大の魅力は、秀逸なEV性能です。バッテリー54kWhでWLTCの航続距離493kmと、コンパクトEVの中では群を抜いて優れています。

常磐ホテルで笹本健次総編集長のポルシェ・タイカンと並んだフィアット600e。
常磐ホテルで笹本健次総編集長のポルシェ・タイカンと並んだフィアット600e。    小林薫

その航続距離は真冬になってどうなのか、自宅のある山梨県甲府市から神奈川県の箱根に行く機会があり、実際の遠出で推定してみました。

真冬になると、バッテリー性能の低下だけでなく、エアコンの暖房を使うことによってどのメーカーのEVも航続距離は厳しくなります。甲府から箱根湯元へは、富士五湖、御殿場を経由して約90km。これまで乗っていた日産リーフでは追加充電が必要でしたが、600eなら自宅充電だけで余裕で往復できる距離です。

氷点下の朝、自宅を満充電でスタート

最低気温が氷点下の1月下旬の朝、自宅を満充電でスタートし、標高約1000mある御坂トンネルを越えて富士吉田ICから東富士五胡道路に乗り、御殿場と箱根の宮ノ下を通って箱根湯本へ向かいました。

一般道はノーマルモード、高速道路はスポーツモードで運転し、富士五湖方面の気温はこの日5度以下だったので、暖房は普通に使いました。箱根湯本駅周辺は、寒い冬にもかかわらず多くの観光客で賑わっていました。

真冬の1月下旬に訪れた箱根湯元でのフィアット600e。
真冬の1月下旬に訪れた箱根湯元でのフィアット600e。    小林薫

翌日、同じ道を走り、夕方自宅まで帰りましたが、走行距離185km、バッテリー残量50%、平均電費7.5kWh/kmとなっており、冬化粧の富士山を見ながらのいいドライブになりました。このデータから推測できる一充電の航続距離は370km、バッテリー容量の実効値は49.3kWhとなります。

昨年、秋の気候の良い時期に、エアコンを使わずに埼玉県の大宮と往復した時の一充電の推定値の航続距離は429kmでしたので、それより59km減となっています。

いろいろな走行条件や運転のしかたで航続距離は変わりますが、ほぼ予想通りで、一応の目安とはなります。ただ、この航続距離だと、真冬の都心への往復はなかなか厳しく、あまり余裕はないかもしれません。

なお、このような航続距離の推定をする場合、出発する地点と到着地点は同じであるか、標高が同じであることは必須です。

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    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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