ダイハツ初の量産EV『e-ハイゼット・カーゴ』、『e-アトレー』発売開始! 初代ミゼットから続く商用車の系譜
公開 : 2026.02.03 07:05
2月2日、ダイハツ初の量産EV『e-ハイゼット・カーゴ』と『e-アトレー』が発売されました。1957年の初代ミゼット以来ダイハツは軽商用車を作り続けており、今も販売するクルマのほぼ半数が商用車です。篠原政明が解説します。
トヨタ、スズキとの3社共同開発
2月2日、ダイハツ工業(以下、ダイハツ)は軽商用車の『ハイゼット・カーゴ』と『アトレー』をベースにしたダイハツ初の量産バッテリー電気自動車(BEV)、『e-ハイゼット・カーゴ』と『e-アトレー』を発売した。
1957年に初代『ミゼット』を発売以来、ダイハツは軽商用車を作り続けており、今もダイハツが販売するクルマのほぼ半数は商用車だ。また、1960年代から電気自動車の開発も進めてきた。

今回の軽商用EVはトヨタとスズキとの3社共同開発だが、車両開発と生産はダイハツで行う。『e-スマート・エレクトリック』と呼ばれる新開発のBEVシステムは、スズキとダイハツが培った小さなクルマ作りのノウハウと、トヨタの持つ電動化技術を組み合わせ、3社で共同開発したものだ。
生産は、ダイハツ九州の大分(中津)第1工場で行う。同社は初代ミゼットを製造していたダイハツ前橋製作所がルーツで、2004年に工場を中津に移転し、ダイハツ九州として普通乗用車から軽トラックまで生産している。
さて、e-ハイゼット・カーゴとe-アトレーは、モーター、インバーター、減速機を一体化したeアクスルが後輪駆動軸上に、容量36.6kWhの薄型リチウムイオンバッテリーが床下に位置する。
部品配置見直しやボディ、サスペンションを新設計することで、室内スペースを変えることなく大容量バッテリーを搭載。それゆえ、軽キャブオーバーバンNo.1の積載スペース(e-ハイゼット・カーゴ4シーター)、使い勝手の良さなど、エンジン車の軽商用バンと変わらない魅力は継承。
一充電走行距離は、軽商用BEVバンNo.1となるWLTCモードで257km(国土交通省審査値)を達成した。この数値ならば、エアコンなどで電力消費が増加する夏季や冬季でも、多くの軽商用バンユーザーにとって十分な走行距離を確保できるだろう。
BEVならではの高い基本性能
軽商用EVとはいえ、BEVならではの高い基本性能を備えている。
まず、BEVならではの走り始めから余裕のあるトルクを発揮でき、また適度な回生ブレーキで電費向上と運転のしやすさを両立。前述のeアクスルを後輪軸上に配置したことで、多積載時や登坂時でも、後輪駆動の高いグリップ力による力強い発進とスムーズな加速を実現したという。

また、薄型大容量バッテリーを床下に配置することで、従来のガソリン車よりも低重心となり、操縦安定性が向上。荷崩れなども防止可能だ。BEV専用の骨格補強などで車両剛性を高めるとともに、新設計のトレーリングリンク車軸式コイルスプリング(リア)などを採用して、乗り心地を向上している。
さらに、100%モーター走行により室内はもちろん、早朝、深夜の走行や住宅街での頻繁な駐停車にも安心な静粛性を実現することで、運転者のストレス低減にも寄与している。
そして、日常からもしもの時まで幅広く役立つ、外部給電機能を全車に標準装備。インパネの中央にAC100Vで最大消費電力の合計が1500W以下の電気製品が使用可能なアクセサリーコンセントを装備し、走行中でもパソコンなどの充電も可能だ。
加えて災害時などで電力が必要な時は、車両の走行機能を停止した状態で給電ができる非常時給電システムも搭載している。
付属の外部給電アタッチメントを使用すれば、フロントドアとドアガラスを閉めた状態でも車外に電源コードを引き出して給電できる。また、急速充電やV2Hに対応可能なCHAdeMO規格の急速充電インレットも全車に装備している。












































































































































