アウディA4 2.0 TDIウルトラ

公開 : 2015.09.11 23:50  更新 : 2017.05.29 18:14

試しにゆっくり走らせてみると、コンフォート・モードでさえアタリの強いバンプを踏んだ時に不必要に硬く感じる。ただし裏を返せば、標準の足よりもコントロールしやすいということにもなる。

キャビンの質感は、A1からA8に至るまでかなりの力を注いでいるだけあって満足できる。先述のライバルと比べてもまったく引けをとらないのはいうまでもない。

テスト車両はレザー・シートをオプション装着したものであり、昨日テストしたのはベーシックな1.4 TSIであったが、質感の高さは共通している。

特にダッシュボードには唸らされる。上部のセクションのシルバーのトリムはとてもクラシカルだし、低い部分に使用するプラスティックも安っぽさがまったくないのだ。新たに採用したエアコン関係のメタリックのスイッチ (反応する時にわずかに振動する) の見た目や操作感もとてもソリッドである。

テスト車にはオプションの大型MMIインフォテインメント・システムが装着されるが、スポーツには標準の状態では7.0インチのスクリーンが組み合わされる。どちらもシートとシートのあいだのカチリとしたロータリー・コントローラーから同じように操作でき、メニュー周辺の操作もシンプルでわかりやすい。

明るいスクリーンと、簡潔かつエッジの立ったグラフィックも好印象であり、特にナビのグラフィックの見やすさにも助けられた。

TTやR8にも採用される12.3インチのバーチャル・コックピット・メーターも組み合わされていた。こちらはオプションであり価格はまだわからないが、敢えて選んだとしてもガッカリとしない出来栄えである。

ステアリングに備えつけられるマルチファンクション・ホイール・ボタンから表示を変えられるのは実に新鮮であり、ダッシュボード上のスクリーンにナビ以外のものを表示しているときに、メーター・パネル上にナビ画面を表示できるのもいい。その際視線を大きく動かさずにナビが確認できるのもいい。見た目もいかにも現代的だ。

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