先代ではあまり問題になっていなかったものの、今回のモデルも前席の頭上スペースに不満はない。2人の大人が乗ったとしても快適性は損なわれない。標準の手動シート調整の幅も大きく、ステアリングを大きく動かせることから最適なポジションも見つけやすい。

後席に座ってみると、膝周りのスペースが大きくなったことを明確に感じられる。3人の大人が後席に座ればタイトになるが、2人であれば窮屈だと感じることはないだろう。

SEグレードであれば、LEDデイライト付きのキセノン・ヘッドライト、17インチのアロイ・ホイール、3ゾーン・エアコン、リア・パーキング・センサー、クルーズ・コントロール、キーレス・エントリー／スタートが標準。

スポーツ・グレードの場合は、7.0インチのインフォテインメント・システム(ナビ付き)、フロント・スポーツ・シート(クロス地)、アップグレード版のサウンド・システムが加わる。

Sラインを選べば、18インチのアロイ・ホイールとLEDヘッドライトが組み合わされる。

■「買い」か?

乗ればすぐに、3シリーズやXEのようなダイナミズムには劣るものの、それらよりも愛すべく理由が多いことに気づくだろう。

運転した印象は先代よりも明らかにいいし、キャビンの質感もトップ・レベル。それにCO2排出量や燃料消費率を含む洗練性も見逃せない。

2.0 TDI 190ウルトラよりも2.0 TDI 150ウルトラの方が販売台数が多くなることが予想でき、150の経済性を考えると現時点の190の星は5つ中4つ。

英国の道で、サスペンション・セットアップの出来栄えを見極めてから、最終的な点数を与えたいと思う。

(ローリー・ホワイト)

アウディA4 2.0 TDIウルトラ190スポーツ

価格	£31,000(579万円)
最高速度	209km/h
0-100km/h加速	7.7秒
燃費	25.6km/ℓ
CO2排出量	102g/km
乾燥重量	1505kg
エンジン	直列4気筒1968ccディーゼル
最高出力	190ps/3800-4200rpm
最大トルク	40.8kg-m/1750-3000rpm
ギアボックス	6速マニュアル