フォード・エクスプローラーXLT EcoBoost™

公開 : 2015.10.09 23:50  更新 : 2017.05.29 18:53

  • 3列目シートにまっとうな姿勢で大人が座れる数少ない選択肢。

現行エクスプローラーも時代の流れに沿って、ボディはモノコック、そしてエンジンは横置き……の乗用車由来の骨格設計となっている。ただ、2016年用にチューニングされた最新型においても、いわゆる “アジリティ=俊敏性” の強迫観念にとらわれすぎていない点が、エクスプローラーらしいところだ。

直進性や絶対的な限界性能、そして操舵リニアリティは最新のセダンから乗り換えても違和感がないいっぽうで、目線はオフローダーらしい高さがあって、山坂道でスポーツカーを追い回したくなる類の走りではない。どこか独立フレーム時代のそれを思わせる……ほどよい隔絶感とユルさは健在である。

また、新フォーカスと同じく、エクスプローラーの6ATにもパドルシフトがついた。従来のフォードは独自のシフトノブ脇のボタン式に執着していたが、ついに陥落(!?)したのだ。これを「独自性がなくなった」とツッコミたがるマニアもいるだろうが、操作性の改善は明らか。この種のヘビー級SUVではステアリングを握ったままエンジンブレーキを微調整できるのもありがたい。

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