■「買い」か?

価格帯に競合する輸入SUVとしては、ランドローバーのイヴォーク／ディスカバリー・スポーツやジープ・グランドチェロキーあたりで、国産のトヨタ・ランドクルーザー200も射程範囲。競合車と比較すると、エクスプローラーはランクルとならんで、良くも悪くもオフ車然とした乗り味の持ち主である。

ただ、日本市場では、トヨタ・アルファード／ヴェルファイアなどの高級国産ミニバンからの乗り換えも、無視できない規模だとか。全車3列シートの7人乗りであることもエクスプローラーの昔からの特徴だが、モノコック・ボディ化のメリットは3列目の着座姿勢に強く現われている。

ディスカバリーやディスカバリー・スポーツ、そしてランクル系……など、日本で入手可能な本格SUVのサード・シートは、ボディ構造に関係なく、窮屈な体育座りを強要されるものが大半だ。身長178cmの私でも健康的な姿勢に座れるサード・シートは、私の知るかぎり、エクスプローラーとメルセデスGLクラスくらい。アルヴェルに行き着いたミニバン・ユーザーの次のステップとして、エクスプローラーが重宝されているという事実は、なるほど……である。
(文・佐野弘宗　撮影・花村英典)

フォード・エクスプローラーXLT EcoBoost™

価格	4,890,000円
燃費	8.6km/ℓ
乾燥重量	2040kg
エンジン	直列4気筒ターボ2260cc
エンジン最高出力	261ps/5500rpm
エンジン最大トルク	42.8kg-m/3000rpm
ギアボックス	6速オートマティック