古き良き雰囲気漂うスーパーカー マセラティMCプーラ・チェロ(1) 電動化されていない後輪駆動モデルで、英国有数のUFO目撃多発地帯へ

公開 : 2026.06.23 18:05

アップデートを受けたマセラティMCプーラ、そのオープンモデル『チェロ』。UK編集部が向かったのは、グレートブリテン島有数のUFO目撃多発地帯です。あえて荒削りに調整された運転体験を、雄大な丘陵地帯で堪能します。

英国有数のUFO目撃多発地帯へMCプーラで

とある調査によれば、英国人の75%が地球外生命体を信じており、33%はそれが地球に降り立ったと考えているとか。7%は、UFOを目撃したことがあるらしい。

グレートブリテン島中部、ウェスト・ヨークシャー州に住む人に限れば、その割合は上昇するかもしれない。ここは、英国有数のUFO目撃多発地帯。アメリカのエリア51のような場所、といってもいい。工芸品を売る店が珍しくない、のどかな地域だが。

マセラティMCプーラ・チェロ(英国仕様)
マセラティMCプーラ・チェロ(英国仕様)    シム・メイニー(Sim Mainey)

マセラティ最新のスーパーカー、MCプーラ・チェロを走らせるのに、ピッタリのエリアでもある。美しい丘陵地帯に、交通量の少ない道が伸びている。

古き良き雰囲気を仄かに漂わせる

MCプーラは、バンパーやアルミホイールのデザインが一新された、ガルウイングドアをまとうMC20のアップデート版。英国ではかなり珍しい存在で、特にコンバーチブルのチェロは非日常的。多くの住民にとって、未確認物体だといえなくもない。

カーボン製モノコック構造は変わらず、その中央に630psの3.0L V6ツインターボエンジンが載っている。電動化技術は採用されておらず、小気味良く反応する8速デュアルクラッチATを介して、後輪が駆動される。古き良き雰囲気を、仄かに漂わせる。

マセラティMCプーラ・チェロ(英国仕様)
マセラティMCプーラ・チェロ(英国仕様)    シム・メイニー(Sim Mainey)

ウェスト・ヨークシャー州の西部には、トッドモーデンと呼ばれる小さな町がある。ペナイン山脈の谷が入り組んだ地形の中心にあり、クルマを走らせながら自然の雄大さを発見できる。石積みの家屋の間から見える、風力発電タービンが未来感を添えている。

この町で25年間、古本屋を営んでいるのがコリン・ライアル氏。「開放的で暖かく、寛容な町ですよ。社会の喧騒から逃れるように人が集まる、カウンターカルチャーの町といえるでしょうね」

1980年11月にUFOへさらわれた1人の警察官

1980年11月、行方不明になった家畜の牛を探していた警察官のアラン・ゴッドフリー氏は、何者かに誘拐された。空に浮かぶ、ダイヤモンドのような物体を目撃したと、彼は話している。幅は6m、高さは4m近くあり、下部は反時計回りに回転していたらしい。

その直後、彼は25分ほど意識を失い、気付いた時には国道A646号線沿いに約30m移動していた。ゴッドフリーは本当の話だと、まったく譲らなかったとか。

マセラティMCプーラ・チェロ(英国仕様)
マセラティMCプーラ・チェロ(英国仕様)    シム・メイニー(Sim Mainey)

ライアルが続ける。「彼の体験が、町を特徴付ける大きな出来事。奇妙なことが頻繁に起こる場所として、知られている理由です」。この周辺には、1900年代初頭に遡るまで、謎の飛行物体を見たという話が数多く存在しているそうだ。

加えて、幽霊や魔女、吸血鬼などの伝説も残っている。果たして2017年からは、ゴールデンライオンというパブで、「UFOミーティング」が毎月開かれている。世界中から参加者が訪れ、自身の体験を共有しているのだという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブン・ドビー

    Stephen Dobie

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

マセラティMCプーラ・チェロの前後関係

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