トヨタ・ミライ

公開 : 2015.10.19 23:40  更新 : 2021.01.28 18:23

154psと28.8kg-mを発揮する1機の電気モーターはレクサス450hが使用するものと同じ。この横側にはパワー・コントローラーが敷き詰められており、モーターと協力して前輪を回す。ギアボックスはシングル・スピード式を採用している。

フューエルセル・スタックはフロント・シート下にマウントされる。水素と酸素を化学反応させてモーターを回す心臓部分だ。

製造はトヨタで行われ、出力は2.0kW/kg。2008年に初めて姿を表したフューエル・セル・スタックに比べると50%優秀になっている。3Dセル・デザインが高効率化の立役者となった。

スタックはチタン製のケースで覆われ全体の重さはわずか57kg。30℃程度でオペレートされる。寿命は48万kmと公表されている。

水素の貯蓄には2機のカーボンファイバー/グラスファイバー製のタンクが用いられる。ひとつはフロント・シート下、もうひとつはリア・シート後ろに設置される。

2つあわせて122.4ℓの水素を蓄えることができ、航続可能距離は643kmとされている。リフィルは3〜5分で終了するのだそうだ。

比較的小さめの1.6kWhニッケル・メタル・ハイドライド・バッテリーは走行中やスタックから生じる電気エネルギーを蓄える。

■どんな感じ?

思わず振り返ってしまうようなエクステリアは、インテリアと共通するところが多い。特に2枚のTFTディスプレイを使うダッシュボードはいかにも現代的だ。

フロント・ガラス直下に設えられたディスプレイはスピード/パワーを表示、もう1枚はインフォテイメント・システムをタッチして使用することができる。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

トヨタの人気画像