ポルシェ、次期EVに「疑似MT」採用か エンジンとトランスミッションの働きを再現 ヒョンデから得たヒントとは

公開 : 2026.04.27 07:45

将来のポルシェの電動スポーツカーには、ヒョンデ・アイオニック5 Nのような「疑似MT」が採用される可能性があります。リアルな挙動とサウンドにより、ドライビングの没入感を高める狙いがあります。

「印象的」だったアイオニック5 N

ポルシェのGT部門責任者はAUTOCARに対し、今後の電動スポーツカーには疑似的なマニュアル・トランスミッションが搭載される可能性があると語った。EVの運転の「楽しさ」を高めることができるためだ。

アンドレアス・プレウニンガー氏は、EVのヒョンデ・アイオニック5 Nを運転した際、その疑似MTのリアルさが「非常に印象的」で、同車の運転で得た「最大の収穫」だったとしている。

ポルシェ・ミッションRコンセプト
ポルシェ・ミッションRコンセプト

ヒョンデのシステムは、従来の内燃機関車と同様に「擬似」的な回転域を使用してパワーを伝えており、ステアリングホイール付属のパドルを使ってギアチェンジが可能だ。エンジンの回転音を再現した音も車内に流れる。

プレウニンガー氏は、ヒョンデ独自のエンジンシミュレーションと、それが車両本体の自然な操作感と相まって生み出すフィーリングこそが、高性能EVの成功の鍵だと述べた。

運転の没入感を高めるために

そのようなシステムにポルシェ特有のステアリングやブレーキペダルのフィーリングを組み合わせれば、非常に没入感のあるクルマを作り出せるかもしれない。

「わたし達(ポルシェGT部門)は自動車オタクであり、ドライビングの没入感をどう高めるかという議論は常に交わされています。誰もが意見を持っているため、議論はしばしば白熱しますが、それこそがイノベーションを生み出すのです」とプレウニンガー氏は言う。

この発言は、ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマンCEOが最近AUTOCARに対して述べた見解とは対照的だ。ヴィンケルマン氏は、同様のシステム開発には関心がないと示唆し、「リアルではないものは望ましくありません。少なくとも、それがわたしの認識です」と語っていた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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