つまり、ハイブリッドは従来から外観以外はあまり変わっていない。前を行こうとする者の道は険しいので、簡単には進まない。

ハイブリッドはアイサイトもver.2にとどまる。そのわけは、モーターまで含めて制御する複雑なシステムゆえ、時間が足りなかったのだ。

アイサイトはステレオカメラが障害物を見つけたらブレーキをかける、という単純な話（と思っていたのは筆者だけかもしれませんが、そう）ではないのである。

■どんな感じ?

富士五湖のひとつ、西湖周辺で試乗したのは、XVハイブリッドの中でも最も高価な2.0i-Lアイサイト、オプションを含めた車両価格は3,267,000円である。

走り出していきなりコーナリングの写真を撮ったこともあるけれど、エンジンだけがヒューンと回る割に前に進まない。アホみたいにエンジンを回していてはスバル・ハイブリッドの妙味は出ない。

こころに余裕をもって3000〜4000rpmの中速でアクセルを踏み込んだときに、神さまがそっと手を差し伸べてくださる。