スバルXVハイブリッド 2.0i-Lアイサイト

公開 : 2015.12.03 23:55  更新 : 2022.12.12 21:29

  • 後側方の警戒支援とハイビームアシスト(自動防眩ミラーつき)をアイサイト車にオプション設定。

  • エンジンを挟んで左右にバッテリーを配置。左がアイドリングストップ用、右が電装用。ハイブリッド用はリア・デフの真上に装備。

そういう感じでモーターが援助してくれる。ドライビングのSI-DRIVEをI(インテリジェント・モード)からS(スポーツ・モード)に切り替えれば、アクセル・ペダルにギアが噛みついたみたいな感触がある。

6000rpmあたりにまで回さなければフラット4は静かで、なにより振動がないことに驚く。直列4気筒のヴァイブレーションを好む男は戸惑うくらいである。

最低地上高は70mm、ふつうのインプレッサ5ドアより上がっているはずだけれど、姿勢はきわめてフラットで、ロールもピッチングも穏やかである。それなのに乗り心地は硬くない。快適で、外観のマット・カラーも品がいいけれど、乗るともっと上品に感じる。これこそ、最近のスバルが目指している、ボディ剛性まで含めた足回りのセッティングなのである。

ここで、スバルのハイブリッド・システムはトヨタのそれとはぜんぜん違う、ということを確認しておく必要がある。最高出力150ps、最大トルク20.0kg-mの2ℓフラット4の後ろにクラッチ、CVT、電気モーターの順で並んでいる。バッテリーはリア・アクスルの上にニッケル水素電池が配置される。左右対称、低重心にこだわるスバルならではである。

記事に関わった人々

  • 今尾直樹

    Naoki Imao

    1960年岐阜県生まれ。幼少時、ウチにあったダイハツ・ミゼットのキャビンの真ん中、エンジンの上に跨って乗るのが好きだった。通った小学校の校長室には織田信長の肖像画が飾ってあった。信長はカッコいいと思った。小学5年生の秋の社会見学でトヨタの工場に行って、トヨタ車がいっぱい載っている下敷きをもらってうれしかった。工場のなかはガッチャンガッチャン、騒音と金属の匂いに満ちていて、自動車絶望工場だとは思わなかったけれど、たいへんだなぁ、とは思った。

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