フォルクスワーゲン・グループ、大幅な人事異動を断行

公開 : 2015.12.18 22:00  更新 : 2017.06.01 01:40

フォルクスワーゲン・グループは、エミッション・スキャンダルを受けて、幅広い人事異動を行う。その中には、R&D部門と、デザイン部門の責任者の交替も含まれる。フォルクスワーゲン・グループのCEOであるマティアス・ミュラーは先週、この人事異動を ”変化のための促進剤” だとコメントしている。

ウルリク・アイヒホルンは、新任のR&Dチーフとしてフォルクスワーゲンに復帰する。先月退いたウルリク・ハッケンベルグから引き継ぐカタチとなる。アイヒホルンは、ベントレーの取締役に就く前は、2000年から2003年までフォルクスワーゲンのリサーチ部門のトップだった。また、彼は2012年にはドイツ自動車協会の常務に任命されている。

ミハエル・マウアーは、ウォルター・ダ・シルバの後を継ぎフォルクスワーゲン・グループ・デザインの責任者となる。現在のポルシェのデザイン責任者も兼任する。マウアーは、メルセデス・ベンツに1986年に入社し、2000年にサーブに、そして2003年にGMヨーロッパに移籍した。そして2004年以降はポルシェに在籍し、カイエンパナメーラ、918スパイダーなどのデザインを手がけた人物だ。

アウディのコンセプト・デザイン責任者、ラルフ・ゲルハルト・ウィルナーは、フォルクスワーゲンのモジュラー・ツールキットの担当となった。これは、グループの新しい戦略として非常に重要なポジションとなる。

この人事異動に関してミューラーは、「この人事異動は、意思決定プロセスの速度を上げ、複雑さを減らし、より効率化するものだ。グループは、以前より密接に全てに関わる問題に集中することができ、ブランドをまたいだ相乗効果を上げ、そして全体的な戦略を立てることができる。」としている。

この新しい人事異動は来年初めから開始される。

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