インフォテインメント・システムは簡単には操作できないが、少なくとも見た目は賢そう。£1,400(23万円)のナビはほとんどのトリムに標準だが、操作しづらい。

身長によるが、後席はハッピーな空間とはいえない。標準の身長の大人であれば、頭は天井に当たるだろうし、膝はフロント・シートに押しつけられることになるだろう。少なくとも、閉所恐怖症の人には絶対に向かない。

■「買い」か?

アウディA3やBMW 1シリーズに比べると、インフィニティは独自の色は出せている。しかし、色だけでなく、機械的(あるいは構造的)にわれわれを振り向かせてほしい。

たしかにランニング・コストも高くないし、質感もほとんどの部分が高い。荷室も大きく装備も豊富なのだが現時点では ‘ほかと違うから’ という理由でしか購入に踏み切る動機はみあたらない。

あと忘れてはならないのは、英国ではアウディA3スポーツバックの方が、安く、速く、内装もよく、運転して楽しいという決定的な事実だ。

(アラン・テイラー-ジョーンズ)

インフィニティQ30 2.2d AWD

価格	£31,180(516万円)
最高速度	216km/h
0-100km/h加速	8.5秒
燃費	24.4km/ℓ
CO2排出量	127g/km
乾燥重量	1622kg
エンジン	直列4気筒2143cc
最高出力	170ps/3400-4000rpm
最大トルク	35.7kg-m/1400-3400rpm
ギアボックス	7速デュアル・クラッチ